2016年8月
2016年8月31日 (水)
ファンの前で一局を振り返る
終局直後
■木村一基八段
―― 一局を振り返られていかがだったでしょうか。
木村 ▲3三桂成(115手目)と取られるのをちょっとうっかりしてて、ひっくり返っちゃったですかね。負けてました。逆転でした。
―― 序中盤はいかがでしたか。
木村 いやあ、難しいと思いました。反撃できるように、常に思ってたですけど。うまくいったかどうかはわかりません。
―― 最後、勝ちを意識された手は。
木村 △3四同玉(168手目)で捕まらなくなったので、そのあたりでしょうか。
■羽生善治王位
―― 一局、いかがだったでしょうか。
羽生 うーん……。少しずつ模様が悪くなったような感じで指していました。攻められる形になって、悪いかなと思いました。
―― 終盤は。
羽生 終盤はちょっと難しくなったと思ったんですけど、手が見えなかったですね。▲8四角(135手目)△同金のところは何かあるんじゃないかと思ったんですけど、具体的に何をやるか難しかったです。
木村八段がシリーズ3勝目
172手で木村八段が大激戦を制して、シリーズ3勝目を挙げた。終局時刻は20時6分。消費時間は▲羽生7時間59分、△木村7時間59分。第6局は9月12・13日、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で行われる。
死闘
難解な終盤戦
木村八段が羽生王位の玉を追い込んでいます。しかし、先手も飛車を使った攻防手があるので簡単ではありません。Twitter解説の稲葉八段は後手よしの見解。現地では形勢判断が揺れています。