2016年8月
2016年8月31日 (水)
余しているのか
王位の攻め、挑戦者の受け
羽生王位は▲5四金(73手目)と敵陣めがけて攻め込みます。角銀交換の駒損になり、攻めが続くかどうか、課題が突きつけられています。木村八段は△6五角成と馬を受けに利かせました。以下▲6三歩成△5四馬▲7三と!
金ではなく桂を取るのが意表を突く一手でした。△7三同金なら▲4六桂が厳しい桂打ちになります。控室では驚きの声が上がりました。モニターを見ると、木村八段が△4六角と指すところが映ります。▲4六桂を消す攻防手で応じました。
羽生王位が攻め、木村八段が受ける展開が続きます。控室では、先手の攻めが細く、後手が有望と見られています。
東京の大盤解説会
ゲスト登場
両者残り1時間を切る
木村八段の放った△6六歩(64手目)に、羽生王位が長考に沈みました。52分使って▲6六同金。先手玉は金銀4枚が密集して堅くなりましたが、攻めは細くなりました。一方、後手は玉が薄いので、飛車を切るような強襲はやりにくい面があります。
木村八段が△8七歩(66手目)とたたいたところで、両者の持ち時間は1時間を切りました。