2016年7月

2016年7月 6日 (水)

おはようございます。
第57期王位戦七番勝負第1局、対局2日目の朝を迎えました。

【本日のスケジュール】

~9時:対局準備~1日目の指し手再現~封じ手開封
9時:対局再開
10時頃:おやつ
12時30分~13時30分:昼食休憩
14時~:現地大盤解説会開始
15時頃:おやつ

【現地大盤解説会】(再掲)
第1局は対局会場となる名鉄犬山ホテル(愛知県犬山市犬山北古券107-1)2階「聚楽」で大盤解説会(入場無料)が開催されます。現地ならではの臨場感あふれる解説をお楽しみください。

日時:7月6日(水=対局2日目)14時開始
解説:北浜健介八段、聞き手:室田伊緒女流二段。

Img_3331今朝の犬山は曇り空。最高気温は30度、夕方は雨の予報です。

王位戦1日目、現段階では互角】(中日新聞 囲碁・将棋)

2016年7月 5日 (火)

立会人の石田九段、副立会人の北浜八段、大盤解説会聞き手の室田女流二段に封じ手予想を聞きました。
石田九段「△8一飛に羽生王位がどうするかが見もので、2択なんですね。▲1七桂とするか、▲7五歩とするか。直前に▲1五歩と突いているので、その関連性で▲1七桂でしょう。
横歩取りはよくある戦型なんですが、1歩得の先手を持ちたいんです。ただ、承知の上で作戦なので何ともいえません。ともかく、明日の封じ手が注目です。2日目から横歩取り特有の激しい将棋になりそうですね」

北浜八段「手順前後はありましたが、挑戦者決定戦と同じ進行になりました。勝った木村八段が負けた後手側を持って指しているのが興味深いです。前例の▲4六飛ではなく、▲2六飛と手を変えたのが羽生王位の工夫でした。木村八段がどう対応するか見ものです。
ご自身の対局でも▲2六飛も考えていたと思うので、動揺はないでしょう。当時の読み筋を思い出しながら、明日に向けてどうまとめていくか考えていたと思います。
封じ手は2六飛を生かす▲1七桂が本命と予想します」

室田女流二段「封じ手は▲7五歩から前例と合流する進行を予想します。前例で木村八段が勝たれて、逆を持っています。挑戦者決定戦から1ヵ月たって、木村八段がその将棋を検証して消化していると思います。それがどういう進行なのか楽しみです。
プロの対局では水面下で結論が出てしまうことが多いので、どういう結論になるか見られるのは私としてはありがたいです」

Img_330118時12分、羽生王位が封じ手記入のため障子の向こう側へ。

Img_3303木村八段は1日目の展開をどう見ているのか。

Img_33055分ほどで封じ手を書き終えた羽生王位が戻ってきた。

Img_3307木村八段が封緘のサインを加える。

Img_3316立会人の石田九段に封じ手が預けられた。

Img_33291日目が終了した。

対局は明日9時に再開されます。

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図の38手目△8一飛の局面で18時になり、羽生王位が39手目を封じることになりました。
18時12分ごろ、羽生王位は24分使った末に39手目を封じる意思表示をしました。
1日目の消費時間は▲羽生3時間36分、△木村4時間16分。対局は6日9時に再開します。

3817時48分、後手がこのまま封じると思われたところで、木村八段が△8一飛を着手しました。
「少し意外でしたが、封じる場合は記録係に封じ手の図面を書いておくように指示するのが普通ですので、その指示をしていなかったなら羽生王位も相手が指すことは予想していたと思います」(北浜八段)

とはいえ、このタイミングだと18時を回ってすぐに封じない可能性も高いと思われます。この場合、封じる側は持ち時間のある限り、どれだけ考えても問題ありません。

36図は16時15分頃の局面。1手前の▲2六飛で前例の▲木村-△豊島戦(今期王位戦挑戦者決定戦)を離れて、未知の局面に入っています。
石田九段は「歩得だし、先手を持ってみたい」と評しています。ツイッター解説の窪田七段も「先手やや有利」の評価を付けました。

Img_3239木曽川支流の郷瀬川。犬山城の東側を流れている。