2016年7月

2016年7月 6日 (水)

45飲み物が運び込まれてすぐ、羽生王位は角交換から▲5六角と据えました。控室では予想されていなかった変化ですが「羽生さんは、これで指せると見ているんじゃないかな」と石田九段。
▲5六角までの消費時間は▲羽生4時間17分、△木村4時間34分。

Img_342810時頃の控室。石田九段が身を乗り出して検討に参加している。左奥は本局の観戦記を担当する鈴木宏彦さん。

【観戦記のお知らせ】
本局は北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上において、鈴木宏彦さんによる観戦記が8月27日より掲載されます。詳しくはそちらもあわせてご覧ください。

9時56分頃、対局者におやつが運ばれました。注文は飲み物のみで、羽生王位は「グレープフルーツジュース」、木村八段は「アイスコーヒー」です。

Img_3424グレープフルーツジュース。

Img_3427アイスコーヒー。

41封じ手の▲7五歩に木村八段は△7五同歩と応じます。そこで▲8六飛とすれば、前例と合流するところでしたが、羽生王位は▲7四歩と別の流れに進めました。
この手は控室で石田九段が予想していました。
「さすが石田先生ですね。前例があるので▲8六飛を本命と見ていましたが、初見の局面と思って見れば▲7四歩は自然ですね」(北浜八段)


実戦は図から△6五桂と進んでいます。

Img_3416封じ手。

Img_3417封じ手の封筒。