対局場の銀波荘は古くからタイトル戦の舞台となった歴史ある旅館です。初めてタイトル戦が開かれたのは、1966年の第15期王将戦七番勝負。第4局で大山康晴王将と山田道美八段が盤を挟みました。王位戦では1970年の第10期七番勝負第3局で初めて使われ、そのときは大山康晴王位に西村一義五段が挑戦するシリーズでした。羽生王位はタイトル戦では14回、谷川浩司九段は16回ここ銀波荘を訪れているとのこと。2年前の七番勝負は行方尚史八段が羽生王位に挑戦するシリーズで、第1局で銀波荘が使われ、羽生王位が勝っています。王位戦の銀波荘対局は今回で10度目を数えます。将棋の普及・振興に貢献した個人や団体に与えられる大山康晴賞を、2001年(第8回)に受賞しています。
※文中の肩書き、段位は当時のものです。
(売店には三河木綿の生地が置いてある)
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