2015年7月

2015年7月 8日 (水)

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図は12時過ぎの局面。広瀬八段が▲9六歩と9筋から仕掛けて行ったところです。逆に△9六歩と攻められる可能性が高かったところだけに、この攻めが利けば広瀬八段にとっては二重の喜びになるやもしれません。

Photo_4(控室で検討する福崎九段と室田女流二段)

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Photo_8(しばらくして松尾八段も検討に加わった)

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1図は封じ手開封時の局面。横歩取りで始まった対局ですが、羽生王位がひねり飛車のように飛車を転換し、対抗形のような構図になりました。

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2図は11時20分過ぎの局面。先手の広瀬八段は中央の位を角銀銀で支え、山のような陣形を築いています。先手は後手の動きに注意して、技をかけられないようにしなければなりません。後手もチャンスを逃すと手も足も出なくなる可能性があります。互いに神経を使う戦いになっています。

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10時、対局室におやつが運ばれました。羽生王位はホットコーヒー、広瀬八段は和菓子、レモンティー。今回の和菓子は「水すまし」。水色の寒天の中に白いあんが浮かぶ、色合いが爽やかなお菓子です。

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1日目の指し手再現が終わると、福崎九段が「封じ手を開封します」と言って立ち上がり、盤の横へ。2通の封筒にはさみを入れ、封じ手を開封しました。「封じ手は△7一玉です」。福崎九段の読み上げを聞いて、羽生王位が盤上に手を伸ばしました。2日目の対局の始まりです。

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両対局者が駒を並べ終えると、立会人の福崎九段が「1日目の指し手を読み上げます」と告げました。2日制のタイトル戦では、封じ手開封に先立って前日に進んだ手を対局者が再現します。記録係の荒木三段が棋譜を読み上げ、羽生王位と広瀬八段が1日目の指し手を再現していきます。

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