2014年9月

2014年9月25日 (木)

20140925ahabukimura80_2△2二歩と受けたところで、昼食休憩へ。ここから羽生王位が寄せのスピードを上げてきました。
まずは金を取り、8三へ香を放り込みます。

20140925ahabukimur83続いて▲2一銀不成と銀桂交換。

20140925akimurahabu85最後に▲2四桂としばりました。

20140925akimurahabu87

羽生王位は自玉が絶対詰まない強みをいかして猛攻をかけています。ただ、一手緩むと△6七銀や△6九角の反撃が厳しい。本当に後手玉が寄っているか、控室ではまだ結論が出ていません。

勝又六段、佐藤紳六段、藤倉勇樹五段が頭を悩ませている間に木村八段の△3三銀が指されました。

20140925akimurahabu83飛車の利きを通した意味ですが、自ら銀を差し出す指しにくい手。先手から▲3三歩と攻める手もあるかと話されていたので、この手はそもそも検討にありませんでした。

羽生王位が攻め切るのか、それとも木村八段が凌いで反撃にうつるのか。強気の応酬が続いています。

(紋蛇)

14時になり、現地大盤解説会が始まりました。

Dsc_7535 (トップバッターは飯島七段)

Dsc_7522 (お客さんは現在80名ほど。もう少しで席が埋まりそうだ)

Dsc_7537 (午後になり、雨もやんだ)

(紋蛇)

Dsc_7506_2 (13時50分過ぎの控室。局面は終盤に入ろうとしており、検討が盛り上がっている)

Dsc_7510 (勝又清和六段。石田和九段門下)

Dsc_7509 (佐藤紳哉六段)

Dsc_7514 (▲8三香。突然の香捨てに驚きの声が上がる)

Dsc_7513 (木村八段はしばらく考えそうな雰囲気だ)

(紋蛇)

Dsc_7469 (昼食休憩時の対局室)

Dsc_7470 (羽生王位側から見た盤面)

Dsc_7479 (羽生王位が一瞬の遠さをいかして攻め切るのか)

Dsc_7476 (△2二歩と受けた木村八段)

Dsc_7473 (木村八段の手元には扇子、懐中時計、飴が置かれている)

Dsc_7484 (対局室にはクリスタル製の碁盤が飾られていた)

(紋蛇)

20140925ahabukimura8012時30分、ここで羽生王位が17分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲羽生4時間56分、△木村6時間16分(持ち時間、各8時間)。対局者の昼食は陣屋カレー(ビーフと伊勢エビの2種類)。羽生王位はアイスレモンティーも注文しました。対局は13時30分に再開されます。

Dsc_7457 (羽生王位の陣屋カレーとアイスレモンティー)

Dsc_7465 (木村八段の陣屋カレー)

Dsc_7462 (手前がビーフカレー、奥が伊勢エビカレー。伊勢エビカレーは伊勢エビを使ったダシが特徴で、口いっぱいに風味が広がる。陣屋カレーがシーフード系で作られるのは約20年ぶりとのこと)

※陣屋カレーは、対局者のために作られた特別メニューです。陣屋へのお問い合わせは御遠慮ください。

(紋蛇)