盤と駒 検分を行うなかで、行方八段は盤についていた小さなシミを気にしていた。中座七段が調べたところ、どうやら木の模様とのこと。 なお、羽生王位が選んだ駒は木村名人書、木村文俊師作の盛上駒。木村文俊(本名・正利)師は木村義雄十四世名人の実弟で、駒師だった。駒は双玉で、玉将の「玉」と「将」の間が離れている点に特徴がある。 (文)