2013年7月 9日 (火)

前夜祭 両対局者決意表明

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羽生王位
本日は第54期王位戦第1局の前夜祭に、このようにたくさんの方々にお越しいただきまして、ありがとうございます。
7月に入りますと王位戦が開幕して、夏の期間に全国各地を転戦していくわけですけれども、ちょうど開幕に合わせたかのように非常に暑くなりまして、いよいよ明日から始まるんだなと、そのように思っております。
今日はこちらに来る前に「ラグーナ蒲郡」にもお邪魔させていただきまして、対局の前にリラックスした時間を過ごすことができました。
こちらの「銀波荘」では、これまで数限りなくタイトル戦が行われていますので、そういう意味では安心して対局できるのではと思っています。
また行方さんとはタイトル戦では初めての顔合わせということで、どういう戦いになるかわかりませんが、一生懸命にやっていきたいと思います。皆さんには大変お世話になります。よろしくお願いいたします。

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行方八段
どうも、皆さんこんばんは。棋士の行方です。本日はお忙しいなかお集りいただき、ありがとうございます。夏の風物詩である王位戦にこうして登場することができて、うれしく思っております。
王位戦は、前期は1回戦負けでしたので、まさかこうしてタイトル戦まで登りつめることができるとは思っていませんでした。
今年、私は棋士になって20周年という、節目といいますか……三十代後半になり、なかなか難しくなっていく年代なのですが、こうして結果を出して新たなステージに立てるということは、非常に棋士冥利に尽きるなと思います。
七番勝負、二日制といずれも初めての条件で、自分にどんな力が秘められているのかなと、自分でもわからないところであり、怖くもあり、非常に楽しみでもあるところです。熱く長いシリーズにしたいと思っていますので、みなさま応援のほど、よろしくお願いいたします。

Dsc_0321(明日の対局に備え両対局者が退席する今期王位戦の見どころのはずだったが……。銀波荘での記録係を思い出を話し始める石田九段)

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(ステージ下にいた杉本七段を呼び寄せ「見どころは若い人にやってもらった方がいいんだよ」と言いながら降壇する石田九段)

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(当初は石田九段&松尾七段の予定だったが、杉本七段&松尾七段のコンビに変更。2人は第1局は矢倉になるのではないかと話す。ただし振り飛車党の杉本七段としてはシリーズで1局は振り飛車が見たいとも語る)

Dsc_0368(閉会の辞は中日新聞社 間野丈夫豊橋総局長)

(書き起こし・烏、撮影・吟)