あと2時間 16時、控室では田丸九段が封じ手用紙を入れる封筒の準備を進めていた。封じ手の定刻18時まであと2時間。中座七段は「対局者は封じ手のことも考えていると思いますよ」と話す。 「進んでも5手……いくかどうか。角をどちら(4一か6三か)に打つかで展開が大きく変わるのですが、一方を悪いと考えていればすんなりもう一方を選べますから、考えているということはどちらにも可能性を見出しているのかもしれないですね」(中座七段) (文)