2012年7月

2012年7月24日 (火)

30控え室では▲8八飛△9三桂に(1)▲9七桂△7四歩▲6六銀△3三銀▲7八金(参考図)が検討されています。そこで△7五歩は▲同銀。9三桂を使うにしても、先手に桂を渡すと▲4四桂がある。参考図では「居飛車の手が難しい」と屋敷九段は言います。


S37戻って上図では▲8八飛△9三桂に(1)▲9五歩△同歩▲9二歩△同香▲6五角のような攻め筋も見えます。「先手も手の組み合わせが難しい。藤井九段は構想を練る時間帯ですね。楽しみながら考えているかもしれません」と屋敷九段。
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(久津女流初段も屋敷九段と同じく北海道札幌市の出身)

(牛蒡)

26▲7七銀から▲8八飛の仕掛けが見えてきました。25手目▲7九金は△8九飛成を防いで▲7七銀を用意したもの。一段金は飛車交換に強い形です。対して後手の△5二金右(図)は玉を固めてはいるものの、飛車打ちの隙を作っているともいえます。羽生王位は先手の望み通り決戦に応じるのか、それとも身をかわす順を用意しているのか。


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(羽生王位。函館奉行所にて)

(牛蒡)

22_3再開の一手は△8六歩でした。以下▲同歩△同飛まで進んでいます。飛車先の歩を切って、部分的には居飛車(後手)の得。しかしその前に(8二から)△8四飛と浮いているので手損でもあります。羽生王位は△8六歩を決断するまでに、対局再開からさらに10分ほどの考慮を必要としました。



(牛蒡)