2011年7月
2011年7月26日 (火)
控室(3) ― 1日目午後 ―
温泉
湯本坂
早い進行
図は15時30分頃の局面。
午後になってからは次々と指し手が進み、1日目としては早い進行となっている。
「結構進みますね」と控室の関係者。
先手が31手目▲6五銀とぶつけた手に対し、羽生は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛。歩を交換しながら手順に飛車を浮いた。飛車が7四の地点をカバーしている。
【Twitter解説】
佐藤六段 >
△8六歩で8二に戻る1歩交換はあるかもしれませんが、後手としては自陣が薄い状態で手を渡すので嫌な感じもします。以下(1)▲6四銀△同歩▲6三角か、(2)▲7四銀△7二金▲6五歩△7三銀▲同銀成△同金が一例です。
佐藤六段 >
1歩交換後8四に引く手はあるかもしれません(本譜、36手目△8四飛)。先述の▲7四銀を消し、▲6四銀~▲6三角にも7四をカバーしているので(▲6三角は▲7四角成が最も大きな狙いです)それらの変化では得な可能性はあります。ただ、今度は▲5六銀(参考図)と引かれる手も考えなくてはいけません。次に▲6五歩△7三銀▲6六角となると先手陣が手厚くなります。飛車が8四だと、▲7五角に当たってしまうため8二より損になり、もしこうなると咎(とが)められた格好です。
(若葉)