2011年7月

2011年7月26日 (火)

時刻は17時を迎えようとしている。
1日目は18時まで。定刻を迎えると一旦指し掛けとなる。
その際に行われるのが封じ手。手番の棋士が、翌朝に指す一手を封筒に入れて一日を終える。

1時間後の封じ手に備えて、封筒が作成されている。


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(封筒に筆を入れる内藤九段)


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(続いて酒井七段も署名)


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(若葉)

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(有馬温泉で最も有名な外湯の1つ、「金の湯」。こちらでは「金泉」と呼ばれるナトリウム塩化物泉が湧く。「金泉」は塩分と鉄分を多く含んでいて、その鉄分が空気に触れて酸化し、褐色となる)


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(建物の脇には無料の足湯があった)


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(お湯はやはり金泉。有馬は六甲山を挟んで海から遠く離れているのだが、金泉は非常に塩辛い)


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(もう1つの有名な外湯である「銀の湯」。こちらには炭酸泉と放射能泉が湧く。お湯の色が透明なことから、金泉と比較してその2つは「銀泉」と呼ばれている)


(若葉)

中の坊瑞苑のすぐ近くにある湯本坂。
車1台がやっと通れるほどの道にさまざまなお店が立ち並び、レトロな雰囲気を醸し出している。
有馬温泉の名所の1つである。


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(名物の赤ポスト)


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(民芸品や土産物を扱うお店が並んでいる)


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(有馬サイダー。有馬温泉にはナトリウム塩化物泉、炭酸泉、放射能泉の3種類の温泉が湧くが、昔は炭酸泉に砂糖を入れてサイダーとして飲んでいたそうだ)


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(兵庫いえば明石焼き。たこ焼きとは違い、こちらは関西風の薄味のダシでいただく)


(若葉)

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図は15時30分頃の局面。
午後になってからは次々と指し手が進み、1日目としては早い進行となっている。
「結構進みますね」と控室の関係者。
先手が31手目▲6五銀とぶつけた手に対し、羽生は△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8四飛。歩を交換しながら手順に飛車を浮いた。飛車が7四の地点をカバーしている。


【Twitter解説】

佐藤六段 >
△8六歩で8二に戻る1歩交換はあるかもしれませんが、後手としては自陣が薄い状態で手を渡すので嫌な感じもします。以下(1)▲6四銀△同歩▲6三角か、(2)▲7四銀△7二金▲6五歩△7三銀▲同銀成△同金が一例です。


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佐藤六段 >
1歩交換後8四に引く手はあるかもしれません(本譜、36手目△8四飛)。先述の▲7四銀を消し、▲6四銀~▲6三角にも7四をカバーしているので(▲6三角は▲7四角成が最も大きな狙いです)それらの変化では得な可能性はあります。ただ、今度は▲5六銀(参考図)と引かれる手も考えなくてはいけません。次に▲6五歩△7三銀▲6六角となると先手陣が手厚くなります。飛車が8四だと、▲7五角に当たってしまうため8二より損になり、もしこうなると咎(とが)められた格好です。


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(若葉)