2011年7月

2011年7月27日 (水)

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時刻は11時15分。
広瀬の49手目▲2二歩を見て、羽生が長考に沈んでいる。
本譜▲2四歩~▲2二歩の攻めは控室やニコニコ動画の解説でも指摘されていた最も激しい変化で、本格的な戦いがいよいよ始まることになる。「いきましたね。これはもう後戻りはできないですよね」と関係者。検討を行っている酒井七段も同調する。


【Twitter解説】

阿久津七段 >>
後手は次に△6五銀から攻めてきます。先手の次の手ですが、第一感は▲2四歩(本譜47手目)と指してみたい。▲2四歩△同歩▲2二歩△同金の利かしが入れば大きい。そうなれば▲4五銀直や▲5五銀右と銀をぶつけて攻め合いたい。
(図の局面で)後手は攻め合うとすれば△6五銀ですが、▲同銀△同桂▲2一歩成(下、変化図)は後手が駒損となって苦しい。▲2二歩と同じ意味でここで△8八歩とたたく手は考えられます。


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(若葉)

古くより名湯として知られ、多くの人が訪れる有馬温泉。
安土・桃山時代には豊臣秀吉が有馬を愛し、温泉や周辺の整備を行ったという。
いまでも「太閤」と付く地名がいくつか残っている。

中の坊瑞苑のすぐそばには「ねねの橋」と呼ばれる朱塗りの橋が架かっている。
「ねね」はご存知の通り、秀吉の正室である。


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(ねねの橋)


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(対局前日の記念撮影は、このねねの橋の上で行われた)



対局前日のインタビューの様子が主催紙の神戸新聞ホームページにアップされています。
そちらも併せてお楽しみください。


(若葉)

13__4(42手目)やはり△7四銀でしたね。広瀬王位も予想していた本命の手だと思います。

ここでは(1)▲7六歩と(3)▲3五歩が考えられます。
(1)▲7六歩は△7三桂▲7五歩△6五銀(参考1図)、
(2)▲3五歩は△同歩▲3四歩△2二銀(参考2図)が想定手順です。


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(若葉)

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(牧野四段が1日目の棋譜を読み上げる。声に合わせて指し手を再現する)


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(記録係の牧野四段)


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(封じ手を開封する立会人の内藤九段)


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(封じ手は△7四銀。広瀬王位も確認)


(若葉)