2010年9月
2010年9月 2日 (木)
将棋世界10月号
2日目午前のおやつ
封じ手開封
朝の対局室の様子
9時30分ごろの検討
図は深浦王位は20分近く考えて▲5五桂と打った局面。佐藤七段に見解を聞きました。佐藤「広瀬さんの△6四角から△5二金上は形勢悪しと見て粘りにいっているのかどうかは分かりかねます。△5二金上と指すなら、△6四角を入れたほうが手厚いです。▲5五桂は(1)△5四銀なら▲3二馬、(2)△7二銀なら▲3七桂から▲3六飛(単に▲3六飛もある。次の▲3四飛が角取り)があります。検討しているのは(3)△5四歩。▲6三桂成△同金左で銀損ですが、その局面はすっきりしていて後手も楽しみが多そうです。そこで、△5四歩に▲4三桂成△1九角成▲5二成桂△同金▲3四馬(参考図)が有力です。不思議な手順ですが、穴熊戦では金が急所になることが多いので、それを狙った順です。参考図は▲3六飛~▲5二馬の狙いが生じています」
実戦も△5四歩が指されました。
(銀杏)