△4九角(78手目の)に対して、広瀬が1時間以上の大長考の
末に指したのは▲1六角。現在は△同角成▲同歩△4九角と
再度打たれたところで広瀬が考え込んでいる。1時間以上の
長考の後に再度の少考は変調ではないかとの声が聞こえる。
「△4九角ですか。これは次に△2七金や△3八金を狙った角打
ちですね。△4九角に攻めるなら、▲4一銀。受けるなら▲5九飛
でしょうか。△4九角に▲4一銀は△3一金打▲3二銀成△同金
のときにどう指すかですね。△4九角に▲5九飛は△3八金▲同
金(▲4九飛は△2九金で詰み)△同角成▲3九飛△同馬のとき
に、上手い手があれば先手が勝ちそうですね。△4九角の局面
ですが、▲4一銀より▲5九飛の方が安全に見えますが、以下
△3八金▲同金△同角成▲3九飛△同馬のときに、▲4一銀は
△3一金打▲3二銀成△同金(変化1図)で一気に決めるとなると
大変そうです。先ほどの▲4一銀のところで▲2八銀打は、△3八
馬▲3九金△6五馬▲6一と△6九飛でどうかですね。▲5九飛以
外の受けですと、▲4七角が見えますが、以下△2七金▲同金△
同角成▲2八銀打△3七馬▲同銀△2七金で結構厄介でしょうか」
(澤田四段)
桐山九段は▲1六角△同角成▲同歩△4九角▲4七角△5七金に
▲3八飛(変化2図)という妙防を発見した。
(吟)