2010年8月

2010年8月 4日 (水)

Oui2010080384_2

図は深浦が△8五桂打った局面。▲8六銀や▲6八銀と逃げるのは、
△4四角でダメ。▲6六銀と逃げる手にも、△4四角と打ち▲6二金に
△同馬と金を補充するのがうまい手で△6六角からの寄せを目指すの
が良さそうだ。
控え室の雰囲気は深浦優勢

(吟)

Oui2010080377

図は広瀬が▲8七銀と上がったところ。後手の△8五飛を消しつつ、
△5八とと金を取る手も防いでいる。
「▲8七銀は一石二鳥の手やな。次は▲8四歩~▲7一銀と打ちた
いな」(淡路九段)。

「▲8七銀は△8五飛の筋を消した手ですが、ここで△5二金左と寄る
手が味のいい手です。 現局面で△8五桂と攻め合う手もありそうな気
がしてきました。▲8六銀なら利かしですし」(菅井四段) ここでの菅井
四段の形勢判断は、後手持ち。

(吟)

Oui2010080375

図は▲5一飛成と広瀬が迫った局面。ここまでの消費時間は▲広瀬
7時間34分、△深浦5時間52分。ここから△8二歩▲7一銀△5二金
左(変化図)とスペースを埋める展開が検討されています。
「▲5一飛成でしたね。次に▲7一銀と打たれると受けがないので
△8二歩と受けることになると思います」(菅井四段)

Oui2010080378

Imgp7610

終盤に入り、淡路・増田の両立会人も検討に余念がない

(吟)

Oui2010080370

図は△7二桂と深浦が受けた局面。
「▲8三歩成△同銀▲5三桂成△同馬に▲8四歩と打ちたいのですが、
△8五飛と回る手があり先手も危ない形です。▲8三歩成△同銀に▲5
一飛成も△8二歩と埋められて、寄せるのは大変です」と菅井四段。

Imgp7603

増田六段を中心に控え室の検討風景。現在は▲8三歩成
△同銀▲5一飛成△8二歩▲7一銀が行われています。

Imgp7606

△7二桂に考慮する広瀬(連続静止画より)

(吟)

Oui2010080367

図はしばらく考えていた広瀬が▲6一角と敵陣深く打ちこんでところ。
「打ちましたね。これは決めに行った手です。△7一金は▲8三角成
があるので、△6二金と寄るしかありませんが、▲8四歩や▲5一飛
成もあり恐い形です」(菅井四段)

(吟)