控え室では勝浦九段、豊川七段が検討を行っている。深浦王位(先手)側を勝浦九段が、広瀬六段(後手)側を豊川七段が担当して対局さながらの検討だ。途中で豊川七段が盤を回し、担当を逆にして検討。勝浦九段が「突いてもだめかあ」「困ったなあ」「……困ったなあ」とぼやいている。駒を持つと、いつの間にか二人の表情が真剣さと好奇心の入り交じったものへと変わっている。これも棋士の性(さが)か。
(検討を行う勝浦九段(左)、豊川七段)
(勝浦九段。広瀬六段の師匠)
(豊川七段。検討といえど駒を持つ手は真剣そのもの)
(文)