里見女流名人と上田女王が隣室で揮毫する間、対局室ではおやつの検分が続いていた。「あらゆる変化を検討してな」と淡路九段。検分の結果、モンブランの上に載っている黒いものはまるまる一個の栗ではなく、刻んだ栗をチョコで固めたものと判明した。
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検分の最後に確認されたのが明日のおやつ。パティシエの佐藤いずみさんが実物を持って対局室を訪れる。すると隣室で揮毫の準備を進めていた里見女流名人が、手に筆を持ったまま対局室に戻ってきた。二人ともメニューを決め、検分。再び里見女流名人が揮毫に向かうと、上田女王は「記録係も検分を……」と皿を差し出した。室谷女流初段、戸惑う。
16時40分頃から検分が行われた。使用駒は桂山作水無瀬書の盛上駒。珍しい双玉の作で、淡路九段が王将を探して目を凝らす場面も。続いて盤の位置、照明の具合、空調の音といった順に確認が進んだ。
主催紙カメラマンの要望で、両対局者と村田女流二段、室谷女流初段の四人でダブルスが始まる。すると「飛ばない!」と上田女王。どうも普通のラケットに比べ反発力が低く、球が前に飛びにくいようだ。途中、メンバーを入れ替えて対局者同士が共同戦線を張る姿も。この戦い、決着はつけず終了。最後は女流棋士5人で揃って写真を撮り、ミュージアムを後にした。
一行が1階に降りると、そこには地元「湯原湯丸くん支部」の子供たちを相手に、指導対局をする長谷川優貴女流二段の姿が。しばらくすると部屋の中央に卓球台が用意され、里見女流名人と上田女王がスリッパを手にする……? しかしそれはスリッパではなかったのだ。
湯原ダムで撮影を終えた一行は、近くにある「湯原温泉ミュージアム」を見学した。まず向かったのは2階。野原温泉の歴史資料や、旅行作家・野口冬人氏寄贈の書籍が収められた資料館になっている。里見女流名人と上田女王は「はんざき」=サンショウウオの置き物に心惹かれた様子。野口氏の部屋を再現したスペースで記念写真を撮り、階下へ向かった。
対局場所は歴史のある温泉地の湯原温泉。岡山駅からバスに揺られること約2時間、「湯原国際観光ホテル 菊之湯」に到着した。
(ロビーには『スポーツ報知』が。女流名人位戦の観戦記も載っている)
(存在感を放つ雛人形。明日は節分)