2015年2月 8日 (日)

終局直後

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(終局直後)

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(6連覇を達成した里見香奈女流名人)

【里見香奈女流名人インタビュー】
--一局を振り返ってください。
「はっきりと作戦負けにしてしまい、だいぶ苦しいと思っていました。昼休のところ(51手目▲8五歩)はだいぶ堅さが違うので自信がなかったです」

--指しやすさを感じたのはどのあたりですか。
「終盤に入って、▲5四桂(77手目)と打てたあたりでしょうか。攻める展開になりましたので指しやすくなったかと思いました」

--△8七銀(58手目)のあたりはどうでしたか。
「自信がなかったですね」

--最後は上部に脱出されて、ぎりぎりだったかと思いますが。
「成算があったわけではありません。少しいいとは思いますが、間違えたかもしれません」

--防衛のご感想をお聞かせください。
「うれしいです。今日が一番苦しかったですが、3局とも力は出し切ることができました」

--女流名人40年の歴史で、初めての6連覇です。
「これからも1年1年、自分が成長していけるようにやっていけたらと思います」

--過去の5回と休場明けの今回では防衛の意味合いが異なると思います。
「いろいろな人に支えられ、人はひとりでは生きていけないと実感させられたので、周りの方に感謝の気持ちでいっぱいです」

--決して万全ではない中で防衛戦に挑まれることを決められましたが、女流名人戦への思いをお聞かせください。
「学生のときからずっと維持させていただいているタイトルなので、自分も少しでも成長できたらという思いでいつも挑んでいます。昔と変わらない気持ちを持ち続けてがんばっていけたらと思います」

--今の体調、手ごたえは。
「皆さんには一番自分のいい状態をお見せできたらと思いますが、なかなかうまくいきません。でも自分が決めたことなので、しっかり体調管理をして、少しでもいい状態へ持っていくように努力したいです」

--他の女流棋戦も今後行われ、予定では奨励会も10月から始まります。
「今のところ、自分でやってみないとわからないところばかりです。壁もあると思いますが、焦らずにひとつひとつなんとか乗り越えていけるようにしていきたいです。周りの方に感謝の気持ちを持っていきたいと思います」

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(里見女流名人のインタビューの間、清水市代女流六段は目を閉じていた)

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(インタビューに答える清水市代女流六段)

【清水市代女流六段】
--序中盤、指しやすいと見られていました。
「少し指しやすいと思っていました。昼食休憩のあたりは指し手がいろいろあって難しいところだったと思います」

--△8七銀(58手目)の前後は勝負どころだったと思います。
「他に手があったかどうかですが、今はわからないです」

--残念ながら3連敗でしたが、どのようなシリーズでしたか。
「いろいろな戦型を里見女流が指してくださったので、構想を立てるのが楽しいシリーズでした。結果は残念でしたが自分の中では課題をもらえたので、次につなげていけたらと思います」

--また女流名人戦リーグが始まりますが、来期に向けての抱負は
「終わったばかりなので、今は何も考えられません」

(翔)

里見香奈女流名人、6連覇達成

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第41期女流名人戦五番勝負第3局は111手で里見女流名人が勝ちました。終局時刻は16時34分。消費時間は▲里見2時間42分、△清水2時間59分(持ち時間各3時間)。

この結果、五番勝負の成績は里見女流名人の3連勝となり、史上初の女流名人6連覇を達成しました。
清水女流六段は11期目の女流名人獲得を逃しました。

(翔)

寄せ発見

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控室が「寄せがあった」と盛り上がる直後、里見女流名人も▲5三飛と打ちました。△5四歩には▲同飛成△同玉▲7四飛成で寄っているようです。

(翔)

入玉を目指す

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清水女流六段は入玉を目指しています。8七金と6五金、そして5七とがいるので上部に脱出すると玉が安全になります。

控室では後手玉のすっきりした寄せが見つかっていません。里見女流名人が考えています。

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(福崎九段が横からアドバイスをする形で検討が行われている)

(翔)

防衛近づく

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図の▲5三とが厳しく、里見女流名人が防衛に近づいていると見られています。

(翔)

15時半頃の控室

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(一時はすぐ終局するとも言われていたが、検討すると先手もがんばりがいのある局面のようだ)

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(湯原温泉街には小雪が舞っている)

(翔)

先手優勢へ

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▲7六金(上図)のあと、里見女流名人は検討と同じく、▲7四歩と取り込んでいきました。

以下△8七金▲7三歩成△9二飛▲6五桂△5四金と進んでいます。

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図で▲6三とと寄る手が検討されています。この展開は△6九飛と打ち込んでも▲9五角と逃げる形が残っており、8七金が残ってしまいます。控室では「急転直下です」と東和男七段が先手優勢と断じました。

(翔)

局面、動く

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昼休明け、後手の清水女流六段が指しやすいと見られていました。里見女流名人は▲6六銀△2二角(上図)と角を追って5七の地点を緩和したあと、▲7五歩(下図)と動き、勝負を懸けました。

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△8七銀▲同金△同歩成▲同飛△7六金(下図)と進みましたが、一連の後手の構想に控室では疑問の声が上がっています。飛車取りを放置して▲7四歩と勝負する順が検討されています。

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(翔)

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