現地では13時から大盤解説会が始まりました。再開後に指された▲3六角に対して、「後手は普通の手では悪くなる。工夫した手が必要」と井出四段は解説しています。
(井出四段)
(宮宗女流二段)
(物販コーナーが設けられている。こちらは地酒の「せきやど正宗」)
(第45期の記念の手ぬぐい)(牛蒡)
昼食休憩の局面では、先手やや有利と西田四段は判定しています。井出四段も先手持ちの見解で、その理由として、駒得、と金、9六歩の3点を挙げています。「後手の攻めが受かれば先手勝ち。受けきれるかどうかです」と井出四段。
(初手を指す伊藤女流二段)(牛蒡)
(伊藤女流二段は再開後もしばらく考えていた)
(手番ではない里見女流名人も難しい局面に考え込む)
(地元のファンが対局再開を見守った)(牛蒡)
(休憩に入っても伊藤女流二段は席を離れない。12時20分を過ぎた)
(局面は終盤の入り口あたり)
(対局室の隣室には、棋士や女流棋士の揮毫色紙が飾られている)
(対局室を出た廊下にも)
(牛蒡)
12時になり、図の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は、▲伊藤1時間8分、△里見1時間14分(持ち時間は各3時間)。対局再開は13時です。対局者の昼食はどちらも同じで、市内にある「寿司常」の特製弁当でした。
昨日の指導対局の様子です。井出四段らは現在も指導対局を行っています。
(山田久女流四段)
(中村真女流三段)
(小高佐季子女流2級は千葉県佐倉市出身)(牛蒡)
控室では野月八段と佐藤康光九段が検討を進めています。すでに戦いが始まっているとあり、検討にも熱が入ります。
(野月八段)
(佐藤康九段)
(検討の様子)(牛蒡)
戦型は角交換振り飛車。途中で▲5三角△4四角▲同角成△同歩の交換がありました。4四歩型を強いたのは伊藤女流二段の用意の作戦だと西田四段は解説します。4三に空間があるため、後手は駒組みに制限がかかりました。
10時19分、△4五歩で開戦。代えて△9四歩は将来の端攻めが気になったのかもしれません。里見女流名人は後手番ながら積極的な動きです。
△4九飛成は10時56分の局面。先手はと金を作り、後手は飛車を成り込みました。激しい戦いに突入しています。
野田市は千葉県の北東の端に位置する都市。東は利根川(対岸は茨城県)、西は江戸川(対岸は埼玉県)、南は利根運河で囲まれています。その水運を利用して醤油造りが盛んになり、天保期には現在のキノエネ醤油株式会社が開業、キッコーマン株式会社の本社はいまも野田市にあります。関根名人はもちろん、その弟子である渡辺東一名誉九段も野田市出身の棋士です。ちなみに渡辺名誉九段の弟子が勝浦修九段、その弟子が野月八段です。
(利根川=本日朝撮影)(牛蒡)
控室に「岡田美術館チョコレート」が差し入れられました。岡田美術館の岡田美術館の大壁画『風・刻』がデザインされたものです。「岡田美術館チョコレート」は、日本橋三越本店で開催される「スイーツコレクション2019」に出店しており、2月14日(木)まで同店で販売されています。
(『福井江太郎 風・刻』)
(宮宗女流二段はラベンダーのチョコを食べて「とてもいい香り」)(牛蒡)