主催紙インタビュー
(終局直後の対局室。このあと両対局者に主催紙インタビューが行われた)
まずは福間女流名人にインタビューが行われました。
――後手番となりました。序盤の分かれはいかがでしたでしょうか。
福間 大丈夫と思っていたのですが、少し攻めを呼び込みすぎたかもしれないです。
――西山女流三冠が▲4五角(55手目)と攻めてこられました。そのあたりの形勢判断はいかがでしたでしょうか。
福間 結構こちらが凝り形で、自分からほぐすのが難しいと思っていて、ちょっと苦しいのかなと。
――その後、攻め合いとなりましたが、よくなったと思われたのはどのあたりでしょうか。
福間 最後のほうで、△3四飛(92手目)とぶつけたあたりです。
――本局は左手での対局となりました。1局指されてみて、いかがでしたか。
福間 自分の不注意でこういう形になってしまって、申し訳なく思います。
――シリーズは白星発進となりました。第2局以降についていかがですか。
福間 次局は先後が決まっていますので、それに向けて頑張っていきたいと思います。
続いて、西山女流三冠にもインタビューが行われました。
――先手となりました。序盤の駒組みはいかがでしたか。
西山 序盤は成立しているのか、ちょっと分からないところもありましたが、▲3四角(53手目)と歩を取ったところは少し自信があるような気がしながら指していました。
――中盤、▲4五角と攻めていきました。そのあたりの形勢判断はいかがでしたか。
西山 見切り発車というか、あまり成算があって指したわけではなかったですが、ほかに代わる手をみつけられず、難しいかなと思いながら指していました。
――最終的に難しさを感じていた局面はどのあたりでしょうか。
西山 ▲4五角に代えて▲3六同歩と手に乗って指していけばどうだったのかなと。
――初戦は黒星となりました。次局に向けての思いを聞かせてください。
西山 これまでと変わらず精一杯という気持ちで臨みたいと思います。
(潤)