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2024年1月20日 (土)

前夜祭(4)

両対局者の退場後、関係棋士、女流棋士が紹介されました。Ze28(関係棋士、女流棋士登壇)

Ze29 (記録係を務める榊菜吟女流2級。降壇前にいきなり「一言」と振られた)
「島根県は初めてで前から楽しみにしてきました。対局は記録係として近くで観戦させていただくせっかくの機会ですので、勉強をしっかりしたいと思います」

榊女流2級は降壇して席に戻り、残る3人で対局の見どころ紹介が行われました。

Ze30(立会人の和男八段)
「この二人の対局は面白いですね。指し手や戦法が独創的で、魂と魂のぶつかり合いみたいで二人の世界が盤上にあります。皆さんも魅了されると思います。戦型は、相振り飛車ですかね……」

Ze31 (現地大盤解説会解説の山崎隆之八段)
「お二方とも振り飛車党のはずなのですが、最近、福間香奈さん?(言い慣れない)は居飛車も指されるので、戦型予想がちょっと難しくなっています」

Ze32(同じく聞き手の村田智穂女流二段)
「第1局は福間さんが居飛車だったんですよね」

山崎:第2局は福間さんが先手番なので、ストレートに自分の得意戦法の振り飛車にして、相振り飛車になるんじゃないかなとは思います。西山さんは後手番ながらも何か作戦を練って、何とか1勝1敗の五分に戻そうとするんじゃないですかね。
村田:先ほどの挨拶でも「1週間と短いスパンですけど、準備してきました」みたいなお話もありました。

Ze34 :いま男性棋戦のほうは相掛かりとか角換わりとかデータが基本になっていますよね。過去の将棋や昨日指された将棋も全部研究して、それを実戦に生かそうとしますが、二人の戦いはそんな感じではないですよね。
村田:予想がしづらい?
山崎:そうですね。里見さん、特に里見香奈挑戦者が、あ、福間香奈挑戦者が、最近は序盤が意欲的で力戦志向というか。

Ze35 山崎:昔は「出雲のイナズマ」と呼ばれる攻め将棋だったのですが、いろいろな挑戦を重ねて中盤の手厚さはビックリするくらい強いなという感じですね。西山さんは終盤力は男性棋士から見てトップレベル、皆が強いと言っています。
村田:決断力もいいんですよね。
山崎:決断力もいいです。いつも感想戦を聞いていたら頭の回転が速い。これからトップに登り詰める若手の人たちが話している感想戦の速さですね。初めて聞いたときは衝撃的でした。

Ze33(板垣成二・出雲市議会議長の中締めで前夜祭はお開きとなった)

(飛龍)

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