図は55手目▲5四香まで。福間女流四冠が9筋から攻めたのに対して、西山女流名人は駒損甘受で対応して反撃に出ました。片美濃囲いの遠さを生かした指し回しです。
▲5四香からは、△6二金打▲5二馬△同金左と進みました。最後の△5二同金左は形にこだわらない受け方。△5二同金右だと▲9二飛成△9一歩に▲7二竜と潜り込まれて後手苦戦でした。本譜の△5二同金左なら、6二に金がいるため▲7二竜とできない理屈です。読みの入った応酬です。(銀杏)
(14時35分ごろの控室。井出五段と竹部女流四段が大盤解説会の休憩時間に神谷八段と検討)