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2023年1月21日 (土)

激励会(2)

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依田裕彦・報知新聞社 代表取締役社長
「本日は第49期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局の激励会の開催、誠にありがとうございます。出雲での開催は2011年から13年連続になります。今回の五番勝負は、昨年、女流棋戦で実に9度目の挑戦で念願の初タイトルを獲得された伊藤沙恵女流名人、それから今期初挑戦の女流名人リーグを8勝1敗の好成績で挑戦者になられた西山朋佳女流二冠、このお二人の対戦になりました。先週15日(日)、神奈川県の箱根町にあります岡田美術館で第1局が行われ、挑戦者の西山女流二冠が先勝されました。今回、伊藤女流名人が巻き返してタイトル防衛に前進されるのか、あるいは第1局の勢いをかって西山女流二冠が三冠獲得に前進されるのか。今年の五番勝負の行方を占う、非常に大事な第2局になります。全国の将棋ファンの皆さまと一緒に注目してまいりたいと思います」

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清水市代・公益社団法人日本将棋連盟常務理事
「先ほど出雲縁結び空港に降り立ち、こちらに参る道すがら、車窓から見える景色、そしてこちらに着いて懐かしい皆さま方のお顔を拝見していると、私が初めて対局者として出雲にお招きいただいたこと思い出しました。そのときの対戦相手は地元が生んだ天才、出雲のイナズマ、里見香奈(現女流五冠)さんでした。私にとっては敵地に入るような、本当に戦々恐々の思いで来たのですが、当時の長岡(秀人)出雲市長を始め、出雲の皆さまに温かくお招きいただき、その御心の広さ、深さ、優しさに本当に感動し、お陰様で心置きなく対局に臨めたことを今でも大変うれしく思います。その後は皆さまもご存じのように、里見香奈さんは大活躍をされ、今もなお進化し続けております。その絶対王者といわれる里見さんから初めて女流名人のタイトルを獲得したのが伊藤沙恵女流名人、そしてリターンマッチに燃える里見さんと競り合って挑戦権を獲得したのが西山朋佳女流二冠です。五番勝負の第2局は今後の展開を占ううえで大事な、大事な一局となります。皆さまどうぞご期待、ご注目いただければ思います」

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飯塚俊之・出雲市長
「本来であれば、この激励会も地元の将棋ファンの皆さま方と、伊藤女流名人、西山女流二冠との貴重な交流の機会として開催をしたいところではございましたが、年が明けても依然、新型コロナウイルス感染症の影響があるとのことで、昨年に引き続き、やむなく中止をしたところであります。しかし、村田七段と室田女流二段のお二人による大盤解説は、観客の皆さまを入れて実施したいと思っており、より多くの皆さまにご覧いただけるよう、YouTubeで無料の生配信の準備をしているところでございます。様々な情報発信が大切な要素になっている中、出雲市のYouTubeの中では、この女流名人戦が1、2を争う再生回数で、大きく貢献していただいている証だと思っております。どうかお二人が実力を存分に発揮をされまして、名勝負になることを願っております」

(書き起こし=夏芽、撮影=翔)

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