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2022年1月16日 (日)

先手の受け、後手の攻め

20220116e_2

図は49手目▲7六同玉の局面。里見女流名人の攻めを伊藤女流三段が受ける展開で、双方の棋風通りといえます。先手は角銀と金桂の交換で大きな駒得ながら、玉が寒空の下でひとりぼっちのよう。不安の多い局面です。一方、後手は攻めが途切れると駒損が響きそうです。攻めが続かないとまずいです。
里見女流名人は図で△5五銀! と繰り出しました。「!」マークをつけたのは、▲5七銀や▲6七銀と打たれると後手は飛車を取られてしまうため。不退転の覚悟を決めた一手といえるでしょう。(銀杏)

Dsc_7449 (伊藤女流三段は受けに回って、駒得を主張する)

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