前夜祭(2)
【主催者あいさつ】長岡秀人 出雲市長
「大変な寒波が近づいておりますが、そんな中でたくさんの皆さんがご出席をいただきまして、前夜祭が盛大に開催されますことを心から感謝を申し上げたいと思います。清水先生、ようこそ!今日は本当にこちらに来られるのかどうか、飛行機は無事に到着するのかなと心配しておりまして、いま安心したところでございます。また里見さん、元気な姿を見せていただいてありがとうございます。
里見さんが清水さんからタイトルを奪取して、その就位式で『里見さんが女流名人を保持し続ける限り、防衛戦は必ず故郷・出雲で開催します』と約束して以来、これで6回目の開催になります。そのうち清水さんとの対局はもう4回目になるということで、この出雲での開催になくてはならないおふたりと言えます。明日は歴史に残る、記憶に残る戦いが展開されるものと期待をしております。これから将棋ファンが世界にもっと広がり、その中で出雲出身の里見さんが大きく羽ばたいていただくことを、そしてその前に立ちはだかる大きな壁として清水先生がご活躍なさいますことを心から念じまして、ごあいさつと代えさせていただきます」
【特別協賛社あいさつ】小林忠 岡田美術館館長
「『岡田美術館杯』と、聞き慣れない美術館の名前が冠につきましたが、特別協賛である株式会社ユニバーサルエンターテインメントの傘下にあります。社会貢献の文化事業を3年前の秋から始めたところで、まだヨチヨチ歩きの美術館でございます。心豊かな、盤上の平和な戦いをする、日本の伝統文化として親しまれている将棋の、女流名人戦という大変伝統ある棋戦にご縁をいただきまして、関係者のご理解に厚く感謝をするものでございます。女流棋士の最高峰の里見女流名人、清水女流六段、このおふたりの先生方がご健闘をなさることを心より期待し、お祈り申し上げます。関係者の皆さま、どうぞおふたりの対局を優しく見守っていただければと思います」
(原成充 日本将棋連盟島根県支部連合会会長による乾杯)
(翔)