「全体的には自信のない将棋でした。▲5四歩と
突かれたあたりがポイントだったと思います。(防
衛がかかる第3局について聞かれ)少しだけ時間
があるので、それまでにしっかり出来ることはやっ
て、臨みたいと思います」(里見女流名人)。
「ずっと指しやすく終盤までいったと思うのですが、
終盤で踏み込みを欠いて少し躊躇しているうちに
おかしくしてしまいました。その決断の甘さが残念
です。時間がなくなる前にもう少し良くしなければ
ならなかったですね。決め手を探し損ねてしまった
のが、もったいないと思います。(第3局について聞
かれ)間が少しあきますので、他の対局もつきます
ので、そういった意味では気分を変えて、初めての
対局場なので楽しみにして行きたいと思います」
(清水女流六段)。
主催紙の報知新聞社へコメントを残した両対局者
はファンの待つ大盤解説会場へ向かった。
(吟)
里見香奈女流名人に清水市代女流六段が挑戦するユニバーサル杯第37期女流名人位戦第2局は16時36分、120手で里見女流名人の勝ちとなりました。消費時間は清水2時間59分、里見2時間29分。この結果、里見女流名人の2連勝となり、防衛に王手をかけました。
15時10分頃の局面、△4四角と里見女流名人が
出た局面。
「△4四角と出て、後手の駒が使えてきました。先
手は何を目標にするか。8五の桂を狙って▲6四
飛として次に▲6五飛~▲8五飛と5四の飛車で
桂を取りにいきますかね」(瀬川四段)。
形勢が難しいとなれば残りの持ち時間が影響して
きそうだ。里見女流名人は1時間以上残しているが、
清水女流六段の残り時間は20分を切った。今後、
この残り時間の差が清水の決断にどのような影響
を及ぼすのか。
(吟)