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2010年2月

2010年2月10日 (水)

本日の棋譜

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(「131手にて里見倉敷藤花の勝ち」。新女流名人誕生、歴史に残る棋譜になるだろう)

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記者会見

Imgp2624 午後6時、東京・将棋会館2Fにて里見新女流名人の記者会見が行われた。

里見新女流名人は報道記者の質問に答え、「これからは将棋一本で行く。地元でがんばることになると思う。女流名人にふさわしい人になれるよう努力したい」と語った。

師匠である森けい二九段は、「今日は将棋を見ていて、悪くなったとき『これを負けたら三連敗するんじゃないか』と心配した。里見さんは形勢が悪くなったときに勝負手が指せるのが強いところ」と、弟子のタイトル獲得に終始うれしそうな様子で語っていた。

米長邦雄会長は「里見新女流名人は将棋界にとって喜ばしいニュース」と里見新女流名人を祝福。「第一人者である清水市代、そして矢内理絵子女王とともに将棋界を盛り上げてほしい」と新たなスターに期待を寄せていた。

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(質問に答える里見新女流名人)

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(里見新女流名人の師匠、森九段)

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(里見新女流名人の誕生を祝福する米長会長)

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感想戦

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< 清水市代女流名人のコメント >

「▲6四歩(79手目)で、△6二飛とぶつけにくくなってしまい、失敗した。また、△3五桂をもっと早く打つべきでした」

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< 里見香奈新女流名人のコメント >

「▲2四歩(75手目)と取り込んで少し指しやすくなったと感じた。勝ちを意識したのは、▲6三竜(121手目)のとき。自玉に詰みがないことがわかって、勝ちになったと思った」

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(感想戦の光景)

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解説会場へ

里見新女流名人は、終局後インタビューに答え、すぐに来場者が待つ解説会場へと向かった。

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(インタビューに答える里見新女流名人)

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(終局直後の盤面)

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(解説会場の様子)

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里見新女流名人誕生

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図の局面で清水女流名人が投了を告げ、里見倉敷藤花の勝ちとなった。終局時刻は午後5時ちょうど。これで今シリーズを里見倉敷藤花が3-0で制し、里見新女流名人が誕生した。

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(終局直後の両対局者)

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(新女流名人誕生という歴史的な瞬間に、多くの報道陣が対局室に)

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(里見新女流名人、終局直後はやや疲れた表情を見せた)

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先手、勝勢

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図は清水女流名人が△1五金!と歩頭に出た局面。後手の勝負手だ。▲同歩は△同角で後手の角が働いてくる。そこで里見倉敷藤花は図から▲2七玉。以下△2六歩▲2八玉△1六金と進んで下図。

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今度は里見倉敷藤花が攻める番だ。図から▲3四桂△2三玉▲2四銀△同角▲同歩△1三玉で下図。

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ここで後手玉に詰みがあるのか? 詰まないのであれば▲3五角(次に▲2五桂の一手詰の狙い)が決め手になる。 控え室でも検討が打ち切られた。どうやら終局が近づいてきたようだ。

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玉頭勝負に

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図は里見倉敷藤花が2九の桂を1七に跳ねた局面。とにかく駒を使って玉頭に勢力を集めようというのだ。後手は金銀四枚の堅陣、先手は自玉頭から攻めるだけに、上を手厚くしておくに越したことはない。周到な一手。

消費時間は▲里見倉敷藤花、2時間39分。△清水市代女流名人、2時間52分。持ち時間が切迫した状況で、焦点は玉頭の勢力争いに絞られそうだ。

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午後4時の局面

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午後4時の局面。後手の清水女流名人は先手玉の守り駒をはがして肉薄する。しかし飛角が参加していない攻めなので、先手玉を寄せるまでには至らない。しばらく先手に攻められるのは仕方ないので、後の反撃を狙っているのだろう。

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(午後4時過ぎの控え室。先崎学八段も来室し、いっそう賑やかに)

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(矢内女王と盤を挟んで検討する先崎八段)

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飯島六段、矢内女王、来室

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(モニタを見つめる飯島栄治六段)

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(本田女流二段、斎田女流四段と談笑する矢内理絵子女王)

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勝負所

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先手は駒損ながら玉頭に拠点を作り、一方的に飛車を成りこんでいる。里見倉敷藤花ペースと思われる局面。清水女流名人は玉頭の攻めを緩和するべく△3五桂と打って対抗。先手の攻めをうまくしのぐことができれば、駒得が生きる展開になる。ここ数手が勝負所となりそうだ。

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大盛況の大盤解説会

東京・将棋会館2Fでは、近藤六段の解説による大盤解説会が始まった。里見倉敷藤花の郷里から取材に来ている報道陣のほか、来場者がつめかけ会場はすでに満員。

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(多くの来場者で会場は大盛況)

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(左は聞き手の佐藤摩耶さん、右は解説の近藤六段)

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急転

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里見倉敷藤花が▲6五桂と跳ねた局面。手詰まり模様だった将棋が、徐々にほぐれてきた。図から△8六歩▲7三桂成と進んで下図。

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桂損ながら飛車を捌(さば)く順で、一気に激しい展開となった。図から△7三同銀▲6一飛成△8七歩成▲2五歩!△7八と▲2四歩△1二銀で下図。

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▲2五歩が里見倉敷藤花の大局観の明るさを示した一手。7八の金を取らせる間に、玉頭に拠点を作ることができた。この拠点はとてつもなく大きい。後手は金桂得だが、攻め合いの形にならないのがつらく、粘るしかない。こうなると、7八の金は「おとり」になって十分な働きをしたといえそうだ。形勢は先手に傾いたようである。

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大盤解説会のご案内

東京・将棋会館にて、まもなく大盤解説会を行います。
ぜひご来場ください。

http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html#jyoryu_meijin

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清水市代女流三冠VS里見香奈倉敷藤花
里見倉敷藤花、初の二冠達成なるか?
それとも、清水女流三冠が第一人者の意地を見せるか?

日 時
2010年2月10日(水)
14時30分開場 15時開始
終局まで解説します

会 場
東京・将棋会館2階研修室

解説者
近藤正和六段
駒操作係・・・道場スタッフ・佐藤摩耶(元女流アマ名人)

料 金
一般 1,500円
60歳以上・支部会員・女性・学生・障害者 1,000円
■途中で次の一手の出題あり。正解者に上扇子などの賞品贈呈
■次の1手終了後の入場は、500円割引
■道場入場者は、当日の手合カード提示で500円割引
(割引サービスの併用は出来ません)
対局終了後、両対局者が解説会場に登場いたします

お問い合わせ
〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)

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近藤六段、来室

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本局の大盤解説を務める近藤正和六段が来室。テレビの取材にもいつも通りのにこやかな顔で応えていた。

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中村四段、来室

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控え室には続々と棋士が集まってくる。中村太地四段も姿を見せ、上の局面を見て「▲6五同飛△6四歩▲6九飛だと、後手は8筋を交換できるのが大きいですね。清水女流名人がうまく指しているという印象です」とコメントした。

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斎田女流四段、関根女流五段、来室

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斎田晴子女流四段が控え室を訪れ、本田女流二段とともに検討を始めた。

Imgp2469_2ほどなく関根紀代子女流五段も現れ、女流棋士三人で盤を囲む光景が見られた。

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本田女流二段、来室

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再開後の一手は△6一飛。仕掛けずに待つ姿勢で、戦いが起こるまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。1局目、2局目と比べるとスローペースの展開。

控え室には本田小百合女流二段が訪れ、今後の展開を盤上で検討している。

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対局再開

Imgp2451_2午後1時、対局再開。再開後の着手を撮影しようと報道陣がカメラを構えたが、清水女流名人が指す気配はなかった。

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休憩時の対局室

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(里見倉敷藤花、銀冠の玉)

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(清水女流名人、こちらも銀冠の玉)

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(現在の盤面)

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(対局室には誰の姿もない)

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山口女流1級、来室

Imgp2407_2控え室に山口恵利子女流1級が訪れ、野田澤女流1級と盤を使って検討を始めた。棋譜用紙を見つつ、初手から並べていく。途中、▲6八飛(29手目)~▲6九飛(31手目)を見て、山口女流1級が「すごいですね」と、里見倉敷藤花の構想に驚く場面もあった。

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昼食休憩前の局面

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図の▲5七角で昼食休憩に入った。

清水女流名人は積極的に手を作りにいくのか、それとも先手の様子を伺いながら待つのか。

里見倉敷藤花は後手が動いてくるのを待って反撃を狙う感じだろうか。先手らしく自分から動くのであれば、▲7七金の重い形をカバーしつつ戦わなければいけない。

対局再開は午後1時からとなる。

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後手、作戦勝ちか

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清水女流名人は銀冠に組み替え、守りはほぼ理想的。あとは攻めの形をどう作るか、といったところ。里見倉敷藤花は今の局面では金銀がバラバラで、ここからどうまとめるかに苦労しそうだ。

先手からうまく動く手がないと、この局面は後手の作戦勝ちである可能性もある。

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野田澤女流1級、来室

Imgp2405 控え室に野田澤彩乃女流1級が訪れた。棋譜を手に、真剣な表情で盤を見つめる。 △3三角(40手目)について、「いったん上がっておきたいな、と思ったら上がりました」と少しうれしそうな表情を見せた。

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戸辺六段の感想

Imgp2393 控え室に戸辺誠六段が訪れた。C級1組順位戦を全勝中、注目の若手棋士だ。本日は丸山忠久九段との対局がある。

ひと言感想を求めると、モニターをしばらく見つめてから、「まだまだ戦いが起こるのは先ですね。じっくりした駒組みが続くと思います」と述べた。

(※先ほど「五段」と表記していましたが、確認したところ昨日付けでB級2組への昇級が決まったため、六段へ昇段しました。したがって戸辺「六段」と訂正させていただきます)

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(真剣な表情でモニタを見つめる戸辺六段)

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持久戦へ

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早い段階で決戦になるかとも思われたが、里見倉敷藤花は淡々と駒組みを進めた。このままお互いに十分な形まで陣形を整備することになりそうだ。後手の清水女流名人は自然な構え。いっぽうの先手は、7八の金をどう使うかがポイントになりそうだ。チャット解説の横山泰明五段は「7八の金を玉の近くに寄せたいが、▲6八金とすると△7二飛から攻めてくるかもしれないのでなかなか難しい」と感想を述べた。

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先手、決戦の構え?

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早い段階で△6四歩と突いたのが珍しい手で、清水女流名人の工夫のようだ。里見倉敷藤花は少考で▲6六歩と応じている。そのため先手陣はオーソドックスな振り飛車の構えに合流した。
しかし図の▲7八金が「普通の振り飛車にはしませんよ」という里見の主張。左金をこちらに使うということは、早い段階で決戦にしようという意図があるのかもしれない。

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戦型は中飛車

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対局開始から早いペースで指し手が進む。報道陣の撮影でシャッター音が響く中、両対局者は意に介さずといった様子で黙々と駒を動かしていた。

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(多くの報道陣が見守る中、着手する里見倉敷藤花)

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対局開始

午前9時、対局開始。先手の里見倉敷藤花の初手は▲7六歩。清水女流名人は△8四歩と応じた。

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まもなく対局開始

Imgp2343_5 おはようございます。本日は吟記者が棋譜を、文がブログを担当致します。よろしくお願い致します。

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