2017年2月22日 (水)

感想戦

感想戦は20時10分に終了しました。

これで第42期岡田美術館杯女流名人戦の中継を終了いたします。第43期の予選はすでに始まっています。来期もお楽しみに。

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(紋蛇)

終局直後

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(死闘を202手で制し、防衛に成功した里見女流名人)

【里見女流名人のインタビュー】

―――里見女流名人、お疲れさまでした。最終盤の形勢は二転三転したようですが、感想をお願いいたします

里見 桂香を拾ったあたりは指しやすいかなと思ったんですけど、そこからミスを重ねてしまって。▲8六香と打たれたところは負けになっているのかなと思っていました。

―――負けを覚悟する局面は何度もあったんですね

里見 そうですね。向こうの玉がまったく寄らない形なので。切り込まれる筋で、負けているのかなと思ったんですけど。

―――勝利を確信したのはどこでしょう

里見 △7七銀と打ち込んだところですかね。やっと勝ちになったかなと。

―――序盤について伺います。前例では飛車を引いていたようですが

里見 引く手もあると思いましたが、今回は△8四飛でやってみようかなと。

――中盤はいかがですか

里見 △3二金を打ったあと、△4四飛や△6四飛のあたりはもう少し考えるべきだったかなと。

―――女流名人8連覇、防衛の感想をお願いいたします

里見 応援してくださる方もいるので、その方々のためによかったかなと思います。自分自身としては、勝って負けても、勉強して頑張りたいと思います。

―――開幕連敗スタートについて、「こういう経験は、なかなかできることではない」という感想がありました。2連敗3連勝の結果は、女流名人戦で初めてのことです

里見 精神的な部分で、勉強になることがたくさんありました。勝っても負けても、変わらないようにいれたらいいかなと思います。

―――上田女流三段とのシリーズを振り返ってください

里見 第1局と第2局のように、早く動かれて負けてしまう将棋があったので、序盤から神経を使う勝負だったかなと思います。

―――上田女流三段とは、また第10期マイナビ女子オープンの決勝で再戦されます

里見 とにかく勉強して、頑張りたいと思います。

―――女流棋戦と奨励会の両立についてはいかがでしょう

里見 どんなときでも前向きに、日々コツコツ積み重ねていけばいいかなと思います。

Dsc_5496(敗れた上田女流三段。あと1勝が遠かった)

【上田女流三段のインタビュー】

―――お疲れさまでした。控室では何度も勝ちになったといわれていました

上田 ずっと悪くて、しかも結構悪いので、しょうがないしょうがないで指していたんですけど。△7四歩と突かれたところで、どうやるんだったかなと思いましたね。ちょっとわからなかったです。本譜は玉を中段に逃がしてしまい、馬を引きつけられてしまいました。しかし、わからなかったですね。

――秒に追われた部分もありますか

上田 そうですね。まあ、時間がないのはしょうがないんですけど。


―――勝機は複数回ありましたか

上田 あったのかもしれないですけど、わからなかったですね。入玉の筋がチラチラしていて、間違えたらだめになってしまう局面なので、もうちょっと前で何かあったかどうかですか。

―――序盤に戻ります。最終局は一直線穴熊を採用されました。

上田 一局指してみたかったので、指してみたんですけど。端を突くところで、何か有効な手があるかなと思ったんですけど、わからなかったですね。全体的に自信なかったです。

―――序盤は長考されました

上田 一手一手難しかったので、考えながら指していました。

―――控室では、中盤は馬を引きつけて先手よしといわれていましたが

上田 あ、そうなんですか。私は自信なかったんですけど。取らされた局面は自信なかったですね。歩が少ないので。

―――▲3六歩で▲2一馬も検討されていました

上田 あのあたりはいろいろあったと思うんですけど。本譜は竜を寄られて悪くなってしまいました。

―――シリーズ全体を振り返ってどうですか

上田 2連勝したときも、あとひとつという気持ちはなかったです。目の前の一局一局と思って指していたんですけど、そこで勝てなかったのは弱さですね。

―――第10期マイナビ女子オープンの決勝で再戦されます

上田 また新しい気持ちで頑張れたらと思います。

―――母として臨む、初めてのシリーズでした

上田 自分としてはあまり変わらない気持ちでやっていたんですけど、夫は大変だったかなと思います。

―――来期のリーグの抱負をお願いします

上田 1年間長いですからね。いろんな人と当たれるので、それをまた楽しみに頑張ります。

Dsc_5507(多くの報道陣が駆けつけた)

(紋蛇)

里見香女流名人勝利

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第43期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第5局は、202手までで里見女流名人が制しました。終局時刻は18時49分。消費時間は▲上田2時間59分、△里見2時間58分。これによりシリーズ成績は里見女流名人の3勝2敗となり、タイトル防衛が決まりました。里見女流名人は、自身の持つ連覇記録を8に伸ばしました。

(睡蓮)

里見女流名人が抜け出す

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二転三転の終盤で、里見女流名人が抜け出しました。後手玉が寄りにくく、終局が近いと見られています。

午前中から控室で見守っていた、伊藤果八段。検討陣の「もう後手勝ちは動かない」の判断に同意しながらも、視線はモニターと継ぎ盤を行き来していました。

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18時30分ごろの控室

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「もうすぐ終わるんじゃないか」「寄らない」「いい粘りだ」「一分将棋だもんなぁ」「落ち着いているね」。

控室では、一手一手に歓声と悲鳴が上がっています。

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「名局賞」の声

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▲7五歩に、Twitter解説の宮田敦六段は「さっぱり分かりません。(形勢不明)」と述べています。控室も優劣を判断しかねており、力のこもった応酬に「名局賞だ」の声も上がりました。

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先手に待望の一手

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▲8六香が待望の一手。玉頭を狙うのが急所で、小駒を使えば寄せに困りません。

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18時5分ごろの控室

控室では佐藤康光・日本将棋連盟会長が勝負を見守っています。同世代の藤井猛九段と、モニターを見ながら検討する姿は、実に楽しそうです。

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(紋蛇)