谷川九段の見解(65手目▲3五歩まで)
谷川九段に「それぞれの玉を寄せるときの急所」を中心にお話を伺いました。
「△3九飛成▲1六角が予想されますが、後手玉は▲1六角~▲3四歩~▲3三歩成となると角がよく利いて寄り形になります。たとえば▲6三桂の王手でもどこに逃げていいのか迷います。また先手は駒をたくさん持つ展開になりそうなので、1手で詰めろがかかる展開を見極めなければなりません。▲6三銀のような手が詰めろになることもあります。
先手玉を寄せるには△6九銀や△6五桂の組み合わせになりますね。あちらの検討は△3九飛成▲1六角△6五桂以下を調べています。形勢ははっきりとは言えませんね」
(翔)