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2023年9月

2023年9月12日 (火)

棋士が続々と来訪

Img_1408(斎藤慎太郎八段はすぐに継ぎ盤前へ。西遊棋主催の現地大盤解説会で解説を務める)

※再掲となりますが、現地大盤解説会は事前申込で締切済みです。

Img_1418(向かいには村山八段。ちょうど仕掛けが始まったところで検討にも熱が入る)

Img_1395(こちらは大盤解説の運営で訪れた室田伊緒女流二段。福崎九段と談笑中)

Img_1438(そのあとは、同じく運営で動くという糸谷哲郎八段と打ち合わせへ。佐々木海法女流1級と榊菜吟女流2級は小物の準備などを整えているところ。ふたりは大盤解説の聞き手を務める)

Img_1435(大盤解説担当の冨田誠也四段は、大盤解説用の色紙揮毫中)

Img_1445(同じく森本才跳四段。兵庫県出身の若手棋士で、大盤解説で壇上に立つのは初だ)

Img_1459(東京より勝又清和七段が来訪。文春オンライン上で本局の観戦記を執筆する)

Img_1450(このときは脇九段と話をしていた)

(虹)

神戸市

02kobe01_img_0284(各線三宮駅から南を望む)

対局地である神戸市は、兵庫県で最大の人口を擁する市にして県庁所在地、かつ政令指定都市です。日本三大旅客港のひとつである神戸港は、国内航路や国際貿易の拠点として古くから栄えてきました。
市街地は大阪湾に面し、六甲山脈がすぐ北に広がります。そのためこの地域では、北を「山側」、南を「海側」とも呼びます。1995年の阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けましたが、都市としての復興を遂げています。各線の三宮駅が起点となり、複数の商店街がつながるようにして大規模な商業エリアを形成。北野町山本通や旧居留地には異国情緒溢れる西洋館が建ち並び、景観を見事に彩ります。

02kobe02_img_0458(駅前から北の様子。「山側」という呼び方のとおり、建物群の背景には山が見える)

02kobe03_img_0445(阪急神戸三宮駅)

02kobe04_img_0281(駅に直結した「EKIZO神戸三宮」。高架下にグルメ街を形成)

神戸市の名物グルメは、神戸牛を使用した各種料理、牛すじとこんにゃくを甘辛炊きした「ぼっかけ」、元町付近(南京町など)に多い中華料理が一例です。またスイーツ類はかなりのクオリティで、その味のみならず店内環境と接客から気品が感じられるオシャレカフェ、純喫茶が多く存在します。
EKIZO神戸三宮のグルメ街は2021年に開業し、主に若者向けの料理店が建ち並びます。

02kobe05_img_0439(高架下グルメ街も「山側」と「海側」がある。ここは後者、よい香りが立ち込めている)

【神戸市ホームページ】
https://www.city.kobe.lg.jp/

(虹)

思いもよらぬ仕掛け

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脇九段が「難しい局面なんですよね」と話していた矢先、30分以上の熟考で藤井竜王・名人が仕掛けました。待ちに徹することもできた右玉なため、継ぎ盤周りでは複数の驚きの声が上がっています。

「うえっ?! いきましたよ! これは驚きましたね」(村山八段)
「これは思いもよらぬ……」(福崎九段)

Img_1299(朝の藤井竜王・名人)

Img_1303(永瀬王座はこれにどう応じるか)

(虹)

ホテルオークラ神戸

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対局場であるホテルオークラ神戸は、1989年に開業した地上35階、地下2階のホテル。和は滝が流れる日本庭園、洋はチャペル、など和洋折衷の造りになっています。各路線の元町駅から南に徒歩10分ほどの立地で、すぐ南の神戸港を一望できます。
永瀬王座は第67期に王座を戴冠しましたが、その五番勝負決着局が行われたのがホテルオークラ神戸でした。

【ホテルオークラ神戸】
https://www.kobe.hotelokura.co.jp/

Img_1135(フロント階の夜景外観。際立つ照明、そして下には滝が流れている)

※本記事以下、第2局の外撮影の概ねは9月上旬の晴れの日に行っております。

(虹)

対局開始前後の様子

Img_1209(8時30分頃の対局室。関係棋士たちが集まり、まだ和やかな雰囲気)

Img_1216(入念に駒を磨く記録係の清水航三段)

Img_1233(先に入室したのは永瀬王座。8時44分だった)

Img_1253(藤井竜王・名人はそれから4分後に入室)

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Img_1335(定刻どおりに対局が始まった。永瀬王座の初手は▲2六歩)

Img_1341(藤井竜王・名人はすぐに△8四歩と応じている)

(虹)

角換わりから右玉へ

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開始15分ほどで手早く進んでいます。後手はもう下段飛車にまで構えました。

Img_1362(控室に戻ってきた脇謙二九段と村山慈明八段)

「少し前まで▲4五桂の速攻を狙っていた可能性はあります。永瀬さんはどこまで研究しているのか分かりませんから。ただ25手目▲7八金と上がりましたから、これはもう駒組みですね」(村山八段)

Img_1368(続いて福崎九段が盤面モニターを眺める。「さすがに序盤は早いですね」と開口一番)

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そして数手進むと、村山八段から「珍しい。藤井さんがいきなり右玉を目指したのは初めてじゃないですか」と関係者向けに解説しました。

(虹)

対局開始

Img_1288(先手番の永瀬王座)

Img_1270(後手番の藤井竜王・名人)

Img_1277(朝の対局室)

【LIVE 永瀬拓矢王座vs藤井聡太七冠 将棋王座戦第2局|日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD115D20R10C23A9000000/

(虹)

対局日スケジュール

Img_1203(今朝の神戸市の街並み。いまは青空も見えるが、午後は曇りとの予報)

おはようございます、第2局のスケジュールは下記のとおりです。

09:00 対局開始
12:10 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 おやつ
17:00 夕食休憩
17:30 対局再開

【永瀬先勝、藤井巻き返しなるか 将棋王座戦みどころ解説|日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQONA0867V0Y3A800C2000000/

【渡辺九段が見る永瀬vs藤井 王座戦次戦「意表の作戦も」|日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD0640Y0W3A900C2000000/

【永瀬拓矢王座vs藤井聡太七冠 12日に将棋王座戦第2局|日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD113K90R10C23A9000000/

(虹)

2023年9月11日 (月)

検分

検分は定刻の18時より10分ほど早くから始まりました。藤井竜王・名人が先に入室し、数秒差で永瀬王座が上座に着きました。

Img_1083(永瀬拓矢王座)

Img_1100(藤井聡太竜王・名人)

Img_1110(立会人の福崎文吾九段がひとつずつ対局環境をチェック。当日の室温は23度ということで両者とも合意した)

前夜祭等はありません。本日のブログ更新は以上となります。
対局は12日(火)9時から開始します、どうぞお楽しみに。

(虹)

動画配信情報

第2局は各メディアで生中継や大盤解説が行われます。詳細は以下のとおりです。

【NIKKEI LIVE】
日時:9月12日(火) 開始16時30分
解説:渡辺明九段 聞き手:本田小百合女流三段
https://www.nikkei.com/live/event/EVT230821003

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【ABEMA】
日 時:9月12日(火) 開始8時30分
解 説:佐藤天彦九段、増田康宏七段、藤森哲也五段
聞き手:竹部さゆり女流四段、室谷由紀女流三段
https://abema.tv/channels/shogi/slots/AUJRaeeVtJUSHu

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【囲碁将棋プラス】
日時:9月12日(火) 開始8時40分
15時まで 解説:本田奎六段 聞き手:貞升南女流二段
終局まで 解説:深浦康市九段 聞き手:飯野愛女流初段
https://www.youtube.com/watch?v=BDOoMQqJlkQ
囲碁・将棋チャンネル(CS放送、同映像)
https://www.igoshogi.net/shogi/live/71ouza_Nagase_vs_Fujii.html

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(虹)

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