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2023年9月

2023年9月27日 (水)

市内を歩く(2)

四間道内には、神社を始めとして数種類の神様がまつられています。
Img_2102(浅間神社は名古屋城築上前から存在した。読み方は「あさま」ではなく「せんげん」)
Img_2087(路地裏にあったのは子守地蔵尊。井戸を掘っていた際に発見された)
Img_2091(屋根の上にも祠が。屋根の上にあるから、屋根神様)

(武蔵)

夕食休憩

2023092747図の局面で17時となり、30分の夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は、▲藤井3時間28分、△永瀬3時間40分。
△9八香成で、次に△8九成香と入っても、▲7八銀で成香の逃げ場がありません。谷川十七世名人は「▲9八歩では質駒になりますので、桂跳ねではないかと思っていました。△9八香成と△9七香成はどちらも一長一短で難しいところです。先手は▲3五歩△4三銀▲4五銀△5七香成▲同金直と形をほぐすようなイメージがあります」と見解を述べました。
夕食は、永瀬王座がマリオットバーガーセットとアイスティー、オレンジジュース。藤井竜王・名人は、名古屋コーチン入りきしめん柚子風味とアイスティーです。
Img_2397(永瀬王座の注文は、ガッツリとハンバーガー)
Img_2400(藤井竜王・名人は名古屋名物きしめん)
Img_2401(きしめんは麺が極太)

(武蔵)

閉じ込められる前に

2023092741上図はふわりと角を上がって、△7七歩と閉じ込められるのを嫌った局面です。控室を訪れている齊藤裕也四段と宮嶋健太新四段の検討では、△6四歩▲3七桂△6五歩▲8八角△7七歩と進めています。角を上がって6筋の歩を突かせるのが面白い手順で、伸びた歩の裏側に隙ができるのではないか、といわれています。
Img_2380(齊藤四段は藤井竜王・名人の兄弟子。宮嶋新四段は10月1日付で棋士となる)

Img_2078(名古屋駅から西に徒歩10分ほど歩くと見えてくる複合施設は、陶業発祥の地としても知られる)

Img_2062(さらに西に歩くとトヨタグループの歴史の始まりとなった工場を保存する記念館がある)

(武蔵)

市内を歩く(1)

市内には古きよき街並みを残す場所があるようです。その名も「四間道」。こちらは「しけんみち」ではなく、「しけみち」と呼ばれています。
Img_2100_2(将棋好きならなんとなく馴染みのある「四間」の文字)
Img_2098(狭い路地ながらも、多くの店が立ち並ぶ)

Img_2093(通り沿いには土蔵が連なり、保存地区に指定されている)
Img_2099
(武蔵)

おやつ

15時を回って、おやつの時間になりました。永瀬王座はアイスティーとオレンジジュース。藤井はガトー・ポムとアイスコーヒー、オレンジジュースを注文しました。
Img_2372(永瀬王座は飲料のみ)
Img_2385(藤井竜王・名人の注文)
Img_2376(ガトー・ポムはりんごのコンポートとラムレーズンを使ったケーキ)

(武蔵)

突然の端攻め

2023092736_2永瀬王座は40分考えて、いきなり端攻めを実行しました。控室の検討では、壁形の解消で△5二金を主に調べていました。△9六歩以下、▲同歩△9七歩▲同香△8五桂▲3七桂が、変化の一例として挙げられています。勝又七段は「金を上がらずに攻めたということは、後手はチャンスと見ているんでしょう。危険な形のまま踏み込むのは、現代将棋ならではですよね」と解説しました。
Img_2242(棋風とは裏腹に、積極的に攻め込んだ王座)

(武蔵)

現地大盤解説会

14時、現地大盤解説会が始まりました。まずは久保九段と中澤女流二段が登壇しました。
Img_2355(大勢のお客様が解説を熱心に聞いていた)
Img_2363(久保九段)
Img_2367(中澤女流二段)
Img_2365(解説会は終局まで行われる)

(武蔵)

課題の変化

2023092734午後になって、現地大盤解説会に出演する久保利明九段と中澤沙耶女流二段、ゲスト出演の杉本昌隆八段が姿を見せました。
久保九段と北浜八段を中心に検討が進んでいます。上図からの課題は▲5五歩△5二金の局面です。以下(1)▲3五歩△4三銀▲4五銀は△7六飛(変化図)が気になります。

40以下▲3四歩には△2六飛▲3三歩成△2九飛成▲3九歩△3三桂と強気に攻め合われる順は、先手にとって嫌な変化です。また(2)▲3七桂も、△7六飛▲4五桂△同銀▲同銀△2六飛で、桂取りが受けづらそうです。

Img_2350(久保九段と北浜八段の検討を聞くのは、中澤女流二段)
Img_2352(別角度からは、谷川十七世名人も耳を傾けていた)
Img_2354(杉本昌八段は色紙に揮毫中)

(武蔵)

昼食休憩明け

202309273313時に対局が再開しました。藤井竜王・名人は、再開から10分ほどしてから、▲3六銀を着手しています。
Img_2314(先に入室したのは、午前と同じく永瀬王座)
Img_2319(対局再開は、北浜八段と日本経済新聞に観戦エッセーを寄稿する山本一成さんが見守った)
Img_2326(永瀬王座の入室からほどなくして、藤井竜王・名人も部屋に入った)
Img_2342(着座すると、すぐに盤に鋭い視線を飛ばす)
Img_2348(午後からの対戦が始まった)

(武蔵)

昼食休憩

2023092732図の局面で12時10分となり、昼食休憩に入りました。△7三桂までの消費時間は、▲藤井1時間25分、△永瀬1時間29分。昼食は永瀬王座が三河一色産うなぎのひつまぶし御膳とアイスコーヒー、オレンジジュース。藤井竜王・名人はあいち牛のハヤシライス 名古屋コーチンの卵のオムレツのせとアイスティーです。
Img_2298(永瀬王座の注文。おやつのメニューからフルーツ盛り合わせを頼んだ)
Img_2302(愛知県は一宮産のうなぎが有名)
Img_2304(藤井竜王・名人の注文。地元牛のハヤシライスに、地鶏の名古屋コーチンの卵を使用したオムレツを乗せて)

(武蔵)

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