▲西川－△矢内戦は西川四段の石田流含みの駒組みに矢内女王が持久戦を目指しました。図は西川四段が▲６五銀と動きを見せたところ。あまり見かけない手といわれています。

第58期王座戦一次予選、女流棋士一斉対局が行われる本日は東京・将棋会館でさまざまなイベントが行われます（以下はhttp://dojo.shogi.or.jp/event/index.htmlの転載です。なお、指導対局の申し込みは終了しました）。

第58期王座戦一次予選・女流一斉対局　イベントのご案内

今年も、恒例の王座戦女流一斉対局・大盤解説会を行います。
解説者４名による指導対局ももちろんあります。
さらに、女流新棋戦 LADIES HOLLY CUP 公開対局（LIVE解説付）を、
解説会入場者は、無料で観戦することが出来ます。
はたして、女流の初勝利はなるのか、終局までお伝えする予定ですので、じっくりお楽しみください。

開催日
平成21年7月11日（土）

時間
13：00～15：00　LADIES HOLLY CUP公開対局　
15：30～16：30　指導対局　
17：30～終了まで　王座戦女流一斉対局・大盤解説会　
※　対局が長引いた場合、解説会は午後11時半で打ち切りにさせていただきます。

会場
東京・将棋会館2F研修室

【LADIES HOLLY CUP公開対局】
（サファイアリーグ） 鈴木環那女流初段 vs 熊倉紫野女流初段

【指導対局（事前申し込み制）】
指導対局は完売しました。
鈴木大介 八段　先着5名
行方尚史 八段　先着5名
鈴木環那 女流初段　先着3名
熊倉紫野 女流初段　先着3名
※1局1時間を目安に対局していただきます。（終了しない場合は引き分け）

【大盤解説会】
鈴木大介八段、行方尚史八段、鈴木環那女流初段、熊倉紫野女流初段に加え、
先崎学八段、野月浩貴七段、近藤正和六段

※第58期王座戦予選1回戦の女流棋士対局（下記の４局）をすべて解説。
矢内理絵子女王　対　西川和宏四段
清水市代女流名人・女流王将　対　大石直嗣四段
石橋幸緒女流王位　対　田中悠一四段
里見香奈倉敷藤花　対　遠山雄亮四段
※豪華賞品が当たる次の一手予想クイズ・女流棋士勝者予想クイズあり。
※当日、道場席料が無料になります。空き時間に指していただくことが出来ます。

料金
（A）HOLLY CUP・指導対局・解説会＝5,000円
（B）HOLLY CUP・解説会＝2,500円

申し込み
平成21年6月15日（月）から受け付け開始（定員になり次第締め切り）。
東京・将棋会館2F道場に現金を添えて直接申し込むか、電話申し込みの後、現金書留でご送金ください。
（Aコースの方のみ、B コースの方は当日受付になります）

お問合せ
〒151-8516　渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
日本将棋連盟道場　TEL03-3408-6167（道場直通）

矢内理絵子女王　　王座戦の一斉対局には４年連続で出させてもらっているけれど、なかなか結果に結びついていないのは残念。当日は落ち着いて指して、今の自分が持っている力を出し切りたい。西川四段は、気持ちのこもった手を指すようなので、対局できるのが楽しみ。一局を通して、対局に臨む気持ちの強さも勉強させてもらえたらと思う。

西川和宏四段　　　たくさんの人に注目される一斉対局だが、いつもと同じような気持ちで対局に臨みたい。指す以上はやはり勝って結果を残したい。矢内さんは「終盤が強い」と聞いているので、序盤で少しでも有利な展開に進めたい。

清水市代女流二冠　　　当日は将棋会館にもたくさんのお客様が来てくださるだろうから、いい将棋をお見せしたい。王座戦は持ち時間が長いので、余裕を持って臨めればよいと思う。大石四段とはお会いするのも初めてなので、新鮮な緊張感を持って対局に臨みたい。

大石直嗣四段　　　一斉対局は注目度も高いので、楽しみでもあるし、是非とも勝ちたい。清水さんはこれまでに数多くのタイトル戦に出ていて、自分との経験の差は大きいけれども、そういったことはあまり意識せずに対局に臨みたい。

石橋幸緒女流王位　　　田中四段とは４～５年前に一緒の研究会でよく指していて手の内は知っているつもりだが、プロになってからの棋譜を見ると、力も棋風も変わっているようなので、新鮮な気持ちで臨めると思う。王座戦で女流一斉対局が始まってからは勝てていないので、そろそろ勝たないと応援してくれているファンの皆さんに申し訳ない。

田中悠一四段　　　　王座戦の女流対男性棋士の一斉対局では過去３年、男性が全勝しているので、自分もその流れに乗って負けないようにしたい。石橋さんは「乱戦に強い」というイメージがある。自分もあえて乱戦を避けることはないが、相手のペースに巻き込まれないようにしたい。

里見香奈倉敷藤花　　　一斉対局は初めてだけど、持ち時間が長い将棋を指せるのがうれしい。時間いっぱい使って指すことになると思う。遠山四段は私と同じ振り飛車党で中飛車もよく指しているので、普段から棋譜を並べて勉強している。当日は女流棋士が私一人だけではないので、心強い。

遠山雄亮四段　　里見さんは終盤に切れがあり、若くて才能もある。注目度の高い将棋を指すという点でも里見さんのほうが慣れていると思うが、自分の将棋をたくさんの人に見てもらえるのは棋士としてうれしい。

（本日の対局は王座戦のみ。普段は対局室となっている「飛燕」の間と「銀沙」の間を控え室に使用している）

本日の一斉対局のネット解説者は田村康介六段です。早見え早指しの棋士として知られています。歯切れ良く、４局の解説をしています。

▲田中－△石橋戦は石橋女流王位が趣向を凝らした出だしを見せています。対局開始から１時間がたとうとしていますが、まだ６手しか進んでいません。

（遠山雄亮四段（左）は三間飛車に構える。里見香奈倉敷藤花（右）は向かい飛車にして相振り飛車となった）

（３手目を着手する田中悠一四段（左）。石橋幸緒女流王位（右）は力戦で田中四段に挑む）

（対局開始を待つ大石直嗣四段（左）。２手目△３四歩を着手する清水市代女流二冠（右））

（目を閉じる西川和宏四段（左）。駒を並べ、気息を整える矢内理絵子女王（右））