前夜祭(3)
対局者のあいさつです。
「弘前に来るのは昨年に続いて2回目になります。昨年は3月の末だったので、だいぶ暖かくなって春の気配が感じられました。今回は、まだまだ寒いですね。今日は弘前大学付属の中学校にいって、将棋部のみなさんとお会いしてきました。県内では唯一の将棋部ということですが、長くやっていらっしゃるということで、生徒さんたちも非常に真剣に取り組んでいる印象を持ちまして、大変うれしく思いました。子どもたちには『縁を大事にしてほしい』と話しました。将棋とのご縁という意味だったのですが、今日こうしてみなさんとお会いしているのも、ひとつの縁だと思います。あとで、自分自身にもまったく当てはまるなと感じました。子どもたちには、これから将棋を通して、いろんな縁を大事にして、成長してほしいと思いますが、自分自身も学んできたことがたくさんありますので、私もそのことを大事にして、また頑張っていきたいと思います。明日から弘前対局が始まりますが、3年連続で、これからも弘前で対局させていただければという気持ちでおります。また、王将戦は伝統のある棋戦です。諸先輩が築いてこられた王将戦の名に恥じないような対局をしたいと思いますし、月並みですが、自分なりに力を振り絞って、ベストを尽くしたいと思っております」
「私は何度もこちらに来させていただいているのですが、毎回、地元のみなさまの将棋に対する情熱と、また歓迎ぶりに、非常にありがたいなと思っています。2年前に王将戦で来たときは、時期はほぼ同じだったのですが、かなり雪が積もっていました。今日は、多少は残っていたのですけれども、やはり今年は暖冬なのかな、ということをしみじみと感じました。王将戦は年初めの1月から開幕して、全国各地を転戦していきます。弘前市も3年連続で開催していただいておりますので、これからも地元のみなさまの情熱のあと押しで続けていただけたら非常に嬉しいなと思います。それには明日からの対局で、できるだけ多くのみなさんに、将棋というのは面白いな、深いな、難しいな、というようなことを伝えていけたらいいなと思っています。将棋というのは、小さいお子さんから年配の方まで、盤と駒があれば楽しめる、ひとつのコミュニケーションのツールだと思っています。そういった伝統的なコミュニケーションの文化のひとつとして、今後も将棋というものを引き続き応援していただけたらうれしいと思っています」
前夜祭(2)
前夜祭(1)
前夜祭は「ホテル ナクアシティ 弘前」で開かれました。
(主催者あいさつ 成冨功・スポーツニッポン新聞社取締役東京本社代表)
「弘前で3年連続開催していただき、大変うれしく思います。王将対名人の対決は16年ぶりのゴールドカードで楽しみです。今期はここまで2-1で羽生名人がリード。第4局は大きなターニングポイントを迎えました」
「昨年は、あるかどうかわからない第7局が弘前で行われました。弘前の方の情熱が実ったものと思います。両対局者は、より新しいものを探し続ける好奇心にあふれています」
「子どもたちに『超一流』にふれさせることが、弘前の原動力になるという思いで王将戦を開催しています。今年は弘前城が動いて(詳細はこちら)、さくらまつりでは、岩木山を背景に弘前城と桜を見ることができます。是非、足を運んでいただきたい」
揮毫
検分
学校訪問
まずは弘前大学教育学部附属中学校を訪問。同校は県内で唯一、囲碁将棋部があります。郷田王将と羽生名人は30分ほど滞在し、部員のみなさんと交流しました。両対局者からは色紙、第65期王将戦弘前市実行委員会からは、リンゴの木で作った駒と駒箱が同部に贈呈され、最後に質疑応答の場が設けられました。「いちばん印象深い対局は何ですか」との質問には、郷田王将は初めてタイトルを獲った対局、羽生名人はプロデビュー局と答えていました。
ちなみに羽生名人のデビュー戦は、第36期王将戦一次予選でした。対戦相手は宮田利男六段(現八段)。当時の感想戦写真をこちらで見ることができます。
(郷田王将「人の縁を大事にして、将棋を通じて何かを見つけてください」)
(羽生名人「将棋はいろんな人とできるゲーム。これからも続けてください」)






































