2020年2月 9日 (日)

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5四にいた桂を6六に跳ね、局面は終盤戦に入りました。5四に置いたままでも働きのある駒だっただけに、見えにくい桂跳ねでした。控室では「先手は受けづらい」という評判です。▲7七銀でも▲6七銀でも△5五桂が予想されています。


Dsc_5555(渡辺王将はこの局面をどう乗りきるか)

2002_074△8二角(図)は読みづらい手で、▲6四歩で止まってしまいそうに見えますが、▲6四歩△6六桂打▲同銀上△同桂▲同銀△6四飛▲6五歩△同飛!▲同銀△3七角成▲8四桂△6六桂▲6七玉△7八桂成で変化図となり、以下▲7二桂成は△6六銀▲同玉△5五金▲7五玉△6五金から先手玉が詰みます。ただ、変化図に至る前に先手に好手順があると、大量に駒を渡した分だけ反動が大きくなります。
実戦は▲6四歩に△同飛!という進行でした。これも早々に飛車を渡す、強い踏み込みです。

2002_074s

Dsc_5633(継ぎ盤の後手側に座る中座七段。険しい表情で手を探す)

Dsc_5638(この時間帯は青野九段が大盤解説を担当)

Dsc_5649(過去のスポニチ写真には、イチゴや唐辛子など大田原の名産品がたくさん。スポニチの終局後写真は勝者の喜びだけでなく、開催地の魅力も伝えている)

2002_073図は10時20分ごろの局面。長谷部四段に話を聞きました。

「64手目△3六歩に▲4五桂が通るなら先手よしと思いましたが、▲5六桂だったということはバランスがとれている局面だと思います。本譜も激しくなりそうです。図から△4三桂▲7五角△7四飛▲4四銀△7五飛▲同歩△6六桂打▲4八玉△7八桂成▲同銀(参考図)が予想される進行で、形勢に差がついていてもおかしくないのですが、すぐにはわからないほど難しいです。▲7八同銀の局面は駒の損得もありません」

図から△4三桂に▲4四銀は△6六桂▲同銀△4四飛で銀を抜かれてしまいます。長谷部四段の予想手順にある▲7五角はその防ぎになっており、以下▲4四銀△6六桂は▲同角で銀にヒモがつきます。

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Dsc_5607(長谷部四段)

Dsc_5588

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▲2五同飛△3六歩で図。以下▲4五桂△5四桂で難解というのが1日目の検討陣の見解でした。この指し方は先手の桂を呼び込みますが、△3六歩を入れずに△5四桂は▲4五銀が気になりました。

本譜は図から▲5六桂。予想されていなかった一手です。広瀬八段も意外だったのか、手を止めています。