2026年3月24日 (火)

前日インタビュー

記念撮影を終えた両対局者は、関西将棋会館5階の「特別対局室」で報道関係者の取材を受けました。

藤井王将
(特別対局室)

藤井王将
(先に藤井聡太王将が取材に応じた)

藤井王将

――第6局から中5日。どのように過ごしたか。
藤井 第7局は振り駒になるので、それに向けて準備をしてという感じでした。

――高槻移転後の関西将棋会館での八大タイトル戦は初。
藤井 公式戦で何局か指しましたし、慣れ親しんだ環境でもあります。第7局も集中して指せればと思います。(特別対局室のある5階の構造について)タイトル戦専用の控室があるのは先ほど初めて知りました。新会館について、いろいろとまだ知らないこともあるのだなと。

――大一番を迎えるにあたっての気持ち。
藤井 状況については意識せずに、目の前の局面に集中して指すことができればと思っています。よい意味でいつもどおりのスタンスで臨めればと思います。

――第7局について。
藤井 先後がまだ分からないので、戦型などについては始まってみないと何ともいえません。均衡の取れた中終盤が続くような将棋を目指したいですし、そのためにも一手一手読みを入れて指していければと思います。

――2日制七番勝負でフルセットになるのは初。
藤井 実感としてそんなに長いということはありませんけど、これまでの6局のことではなく「目の前の対局を」というスタンスなので、それで臨めたらと思います。

――棋王戦五番勝負もフルセット、そしてすぐに名人戦七番勝負も始まる。タイトな日程で大きな勝負が続く。
藤井 日程に関しては過去と比べてそれほど詰まっているという感じではありませんし、体調も問題ないかなと思っています。

永瀬九段
(続いて挑戦者・永瀬拓矢九段)

永瀬九段

永瀬九段

――藤井王将を相手に伊藤匠二冠はいつもフルセットに持ち込んでおり、そこを見習いたいと永瀬九段は繰り返し話していた。
永瀬 3勝3敗で拮抗して最終局、ということで皆さまにも注目していただけるかと思います。そこに対して精一杯頑張りたいなと。(フルセットには持ち込んだが)役割はまだ果たせていないと思っています。最終局で結果が求められるところも大きいかと思いますが、そこを意識しすぎずに普段どおり一生懸命向き合うしかないのかなと。そのあたりが難しいところではあるのですけど、私としては普段どおり力を出しきれるように指したいなと思います。

――相変わらず多忙な中、疲れなどは。
永瀬 藤井さん、伊藤さん、私、以外だと倒れているんじゃないかという日程だろうと客観的には見ています。その中で体調を崩さずに一局一局指せているのかなとは思っていて。身体の体力はそこまでありませんが、将棋の体力自体は結構あるかと思うので、準備期間は短いですが(日程に対して)向き合うことはできています。

――本シリーズの永瀬九段は後手だろうと速攻スタイル。第7局はどうか。
永瀬 あまりそういう意図はなかったのですが、結果的にそうなっている対局が多いのかなとは思います。

――第6局を改めて振り返って、どうだったか。
永瀬 もう少し読みを深めていれば、もっと均衡を保てたのではないか。2日目に入ってこちらが急激に形勢を損ねてしまった手があるので、それを看破できていればもっと長い戦いにできたと思います。相手の狙いを把握するのが遅れてしまったのが第6局の敗因です。特殊な形の将棋になりましたので、判断の甘いところもありました。そこはひとつの教材として捉えられればと思います。

桐山清澄九段
(対局室の隅では、立会人の桐山清澄九段がインタビューを聞いていた)

(インタビュー書き起こし:虹/写真撮影:夏芽)