第62期王将戦七番勝負第1局
封じ手開封
朝の対局室(2日目)
封じ手は△3三桂
注目の封じ手は△3三桂でした。事前に予想されていた手で2五銀を追い払いながら先手玉周辺を攻めやすくしています。
2日目の対局は9時開始
14日(月・祝)のイベント情報
■現地
・大盤解説会
・将棋指導対局会
・将棋講座
(料金、定員、対象者などの詳細はこちら)
(大盤解説担当:青野九段、中座七段)
(指導対局・講座担当:西尾明六段、安食総子女流初段、井道千尋女流初段)
■大阪
・大盤解説会
(定員30人程度。無料。詳細はこちら)
(解説:淡路仁茂九段 聞き手:村田智穂女流二段)
■ニコニコ生放送(2日目)
・http://live.nicovideo.jp/watch/lv121775471
(解説:阿久津主税七段 聞き手:藤田綾女流初段)
イルミネーション
中座七段の2日目の展望と封じ手予想
渡辺さんの方が攻めていく展開になりやすいですが、佐藤さんは攻められたら反発するタイプなので攻め合いになるかもしれません。▲6五桂とぶつける手がありますから。
▲7七桂の局面は△3三桂、△2四歩、△7四飛が考えられます。端攻めはまだ攻めが細い印象です。△7四飛は▲7六歩ならいいですが、▲6五桂と反発されるかもしれません。封じ手は△2四歩だと予想しています。この手を指してみたいのですが、まだ裏付けは取れていません。
△2四歩▲3六銀(▲同銀は△2三歩で銀を取れる)に△2五歩。▲2五同銀なら△2六歩と垂らします。ただ、歩が少なくて攻めが細いのでリスクはあります。渡辺さんの棋風ではないかもしれません。
青野九段の1日目の印象と封じ手予想
二人とも個性的な将棋を強く打ち出しています。独自の将棋ですね。第1局に相掛かりになったのは意外ですが、佐藤さんはこう指そうと決めていたわけです。指し手については、△5四歩(36手目)が柔軟な発想でうならされました。3四歩を取るぞという手に反応しないで自由に取らせて手得し攻勢を取れる展開に持ち込みました。それに対抗する▲4八玉(47手目)から▲7七桂は佐藤さんの自由な発想力を思わせます。
封じ手の局面は形勢云々ではないのですが、先手は神経を使いそうで後手の方が楽しみは多いと思います。封じ手は先手玉方面を狙うために△3三桂だと思います。横歩取り△8五飛戦法に近い感覚が必要です。封じ手というより、この後の数手の構想が注目です。それによってどちらが作戦勝ちかが見えてきそうです。