第62期王将戦七番勝負第1局 Feed

2013年1月14日 (月)

13時30分、両者ほぼ同時に入室。渡辺明竜王は休憩が明けても長考すると見られていましたが、すぐに△2四飛を着手。決断の良さが目立ちます。
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(竜王の手がさっと伸びる。王将の前に△2四飛が現れた)

130113_63_2中座七段に昼食休憩時の局面の見解を聞きました。
「馬が大きいと思いますが、歩が少ないので手ができるかどうか。△2四飛なら激しくなる可能性が高いですが、馬を自陣に引きつければ緩やかになります。ここでの指し手が局面の流れを決めそうです。
佐藤王将の長考が目立ちますね。局面を誘導していたのは佐藤さんでしたが誤算があったのかどうか。
横歩取りのような展開ですが、私は先手の形とは戦ったことはありません。2八飛・3八玉の並びが珍しいですね。
現在の局面は後手を持って指してみたい。桂を手持ちにして攻めの幅が広がりましたから」

130113_63図の63手目▲7六歩の局面で昼食休憩に入りました。
控室の検討では△2四飛でどうかといわれていました。ところが、以下▲2五歩△同桂▲2六歩△3七桂成▲同玉(参考図)と強く指されると、案外後手からの攻めが難しいようです。渡辺竜王がどういう方針で指すかが注目されます。
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図の局面で佐藤康王将が長考しています。先手は△6七馬▲同金△7八飛成の王手角金取りを受けなくてはなりません。自然な▲7六歩は△2四飛▲2六歩△3四桂が気になります。11時44分、モニターから佐藤康王将の「いやあ」という声が聞こえてきました。


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本日は成人の日。晴れ着で街を歩く人もいると思います。控え室では和服談義に華が咲いています。写真は青野九段の和服。裏地に注目してください。棋士らしく駒があしらわれています。青野九段は若手時代から和服をよく着ていました。
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2日目午前のおやつはフルーツの盛り合わせとホットコーヒー。佐藤康王将のみ、キウイジュースを追加で注文しました。佐藤康王将は1日目午前からキウイ3連投です。
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(佐藤康王将のおやつ)
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(渡辺明竜王のおやつ)