二人とも個性的な将棋を強く打ち出しています。独自の将棋ですね。第1局に相掛かりになったのは意外ですが、佐藤さんはこう指そうと決めていたわけです。指し手については、△5四歩(36手目)が柔軟な発想でうならされました。3四歩を取るぞという手に反応しないで自由に取らせて手得し攻勢を取れる展開に持ち込みました。それに対抗する▲4八玉(47手目)から▲7七桂は佐藤さんの自由な発想力を思わせます。
封じ手の局面は形勢云々ではないのですが、先手は神経を使いそうで後手の方が楽しみは多いと思います。封じ手は先手玉方面を狙うために△3三桂だと思います。横歩取り△8五飛戦法に近い感覚が必要です。封じ手というより、この後の数手の構想が注目です。それによってどちらが作戦勝ちかが見えてきそうです。
2013年1月13日 (日)