2026年7月 5日 (日)

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早い終局になるかと思われていた本局ですが、両者とも一手一手に時間を使っています。際どい終盤戦のため水面下に詰む詰まないの変化が多く、慎重な読みが要求される展開です。藤井王位は▲7九香(図)と打ちました。「下段の香に力あり」で後手玉をにらみ、成桂の動きに制約をかけています。もちろん△8八成桂とは指せません。

検討では△9八歩が厳しいと見られていました。▲同玉△6五角▲8七歩△8六桂▲同飛△同歩▲7七香△6二玉は後手優勢。先手玉は△8七歩成からの詰めろで▲7六歩と受ければ延命はできますが、終盤で手番を渡すだけの受けを指すようでは望みがありません。そこで手順中△6五角の王手に▲8七角!(参考図)はどうかと意見が出ました。

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角合いは妙手。△8六桂▲同飛△同歩に▲6五角と急所の攻め駒を外せるのが自慢です。ただ、以下△6二玉▲7七香△6五歩でやはり後手の優位は揺るぎません。藤井王位がうまく食い下がっていますが、正しく指せば伊藤二冠が残しているようです。

14時からオークラアクトシティホテル浜松で大盤解説会が始まりました。来場者は517名とのことで盛況です。担当は藤井猛九段、斎藤明六段、宮嶋四段、野原女流二段。藤井猛九段が得意のトークで会場を盛り上げ、出番を待つ解説陣も笑顔になっていました。

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12時30分、伊藤二冠が29分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲藤井王位5時間58分、△伊藤二冠5時間1分。昼食は藤井王位が150年伝承鳥味噌鍋、ウーロン茶。伊藤二冠がうなぎ南蛮そば、温かい緑茶を注文しました。鳥味噌鍋は釜炊きのご飯もついてボリューム満点。そばはうなぎのホルモンや骨からとった「革命ボーンだし」の深いうまみが特徴で、上にはうなぎの肝がのっています。対局は13時30分に再開されます。

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伊藤二冠が△7七角と正面から攻めかかると、藤井王位は▲7三角(図)と攻め合いに出ました。激しく切り結ぶ順で目がくらみそうな局面。神谷八段は「ひねり出した勝負手だ」と驚いています。藤井猛九段と野原女流二段は△9七香成や△8八角成など、さまざまな手を検討していました。有力な手が多く、後手よしでも迷いやすい局面といえます。藤井猛九段と野原女流二段は14時からオークラアクトシティホテル浜松で行われる大盤解説会に出演します。

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