2019年9月10日 (火)

対局が行われている鶴巻温泉の「元湯 陣屋」は神奈川県の中西部にある秦野市の東南部に位置しています。東に5分少々歩けば伊勢原市、南に10分ほど歩けば平塚市に出ます。最寄り駅の小田急小田原線「鶴巻温泉駅」は新宿から約1時間。東京から最も近い本格的な温泉地として知られています。

Img_6954 陣屋の人気スポット、庭を望むテラス席。

Img_6794 陣屋から徒歩10分ほど、お隣の伊勢原市に入ったところにある箕輪駅跡。奈良時代に国司の送迎などのために馬を置いた場所が「駅」と呼ばれていたという。


陣屋の名は鎌倉時代に和田義盛公の陣地で、その陣屋(兵士の宿営場所)があったことに由来しています。こうした歴史にふさわしく、館内には武具・防具など様々な古美術品が展示されています。

Img_6947 ロビーに展示されている古美術品。

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Img_6945 およそ30年前の第31期王位戦、谷川浩司王位-佐藤康光五段戦(肩書は当時)の写真。このほかにも歴史的な写真が数多く展示されている。

Img_6941 今日の戦いの軍配はどちらに上がるのだろうか。

10時を回り、対局者におやつが運ばれました。注文は木村九段が「練り切り」と「コーヒー」、豊島王位が「季節のフルーツ」です。

Img_6926 練り切りとコーヒー。

Img_6920 季節のフルーツ。カキの容器にはカキとメロン、ブドウ。小皿はモモです。

撮影用のお菓子は、またまた佐々木勇七段に食べてもらいました。

Img_6939 「普段、和菓子ってなかなか食べる機会がないので」と佐々木勇七段。

Img_6932 ピースバージョンも撮影。

38封じ手の△7六歩から先手は▲8六金と飛車に当てながら金をかわしました。そこで後手は飛車を逃げずに△7七角! 豊島王位のまさかの強襲に控室はどよめきました。この筋はプロの第一感では無理筋。しかし豊島王位は前日の2時間半を超える大長考で成算ありと見て踏み込んだものと思われます。△7六角からは▲同桂△同歩成▲5九玉△6五飛(下図)まで進んでいます。

429時45分頃の局面。△6五飛までの消費時間は▲木村3時間36分、△豊島4時間43分(持ち時間は各8時間)。

Img_6871 防衛の懸かる大一番で強襲を見せた豊島王位。

Img_6883_2 記録係の木村友亮二段が棋譜を読み上げ、1日目の指し手が再現された。

Img_6881 初手▲2六歩を再現する木村九段。

Img_6888 豊島王位は淡々と再現した。

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Img_6893 指し手が再現され、先崎九段が封じ手を開封。

Img_6903 封じ手の△7六歩が読み上げられると、豊島王位がすぐに盤上に着手した。

Img_6906 定刻の9時に対局が再開された。

Img_6908 再開直後の木村九段。封じ手は予想していたのかどうか。


封じ手の△7六歩は前日の先崎九段の予想に挙げられていましたが、本命ではありませんでした。「▲7七金を全否定する手だからね」と先崎九段。2日目は意外な封じ手で波乱の幕開けとなっています。

Img_6912 開封された封じ手。