【紅組】▲石井-△豊島 終盤戦に突入 ▲石井-△豊島戦は手数こそ短いですが、局面は終盤戦です。△4四銀に▲7二金と両取りをかけ、形勢は激戦ながら控室では「先手ペース」の声が聞かれました。△8三飛は▲5四銀△同歩▲7三金△同飛▲6五桂の筋があります。豊島九段は△8四飛と逃げましたが、▲7三金でボロッと銀を取れたのは大きそうです。 (朝のひとコマ)
【白組】▲森内-△西川 粘る西川六段 白組の▲森内九段-△西川六段は先手優勢の局面が続いています。ただ西川六段が決め手を与えないように指していて、うまく粘っていると言われています。 (開始前の西川和宏六段。粘り強い指し回しを見せている)
【白組】▲木村-△渡辺明 終盤戦 ▲木村-△渡辺明戦は、終盤に入りました。図は▲2一銀不成と桂を取ったところです。後手は△4六桂▲同歩△5七歩成と攻め合いでいいなら明快に見えます。18時前、渡辺九段は18分考えて△4六桂を決断しました。 (渡辺九段)
【紅組】▲佐藤天-△佐々木大 後手模様よし 手の広い難解な局面が続くなか、両者とも粘り強い指し回しを見せて、倒れることなく終盤が続いています。図は整理がついてきた場面での△8五角。「(先手が)困りましたかね」と金沢六段は話します。△4九角成▲同銀△同飛成の狙いを受ける▲5九金打ではジリ貧になりそうで、次の先手の指し手が難しいとのことです。実戦は▲3六銀△4四馬▲4五金と馬を追って△4九角成を間に合わせないよう手を作ろうとしています。 (佐々木七段のプレーオフ進出が見えてきたか)
【白組】▲羽生-△飯島 崩れない飯島八段 図は17時20分過ぎの局面です。先手の羽生九段がペースを握っている雰囲気もありますが、後手の飯島八段も懸命に持ちこたえています。まだまだ先は長そうです。 (飯島八段。残り時間は30分を切った)
【紅組】▲藤本-△斎藤慎 ねじり合い ▲藤本-△斎藤慎戦はねじり合いが続いています。上図は先手が9筋を破り、▲9三香成に△8一飛と引いた局面。代えて△6二飛なら▲8三成香が厳しかったところ、下に引いたことで▲9二成香には△6一飛に▲8三成香がありません。藤本五段は45分の長考で上図から直ちに▲8三成香と捨て、△8三同飛▲9二飛成△8二歩に▲8六香と田楽刺しを放ちました。対して△8五香か△8五桂打かの比較は難しく、斎藤八段は時間を使っています。 (斎藤慎八段は先手玉周辺での戦いは歓迎となる)