お~いお茶杯第65期王位戦七番勝負第2局 Feed

2024年7月18日 (木)

2日目の朝、対局室には渡辺九段、藤井王位の順に入室しました。駒を並べ、記録係の鈴木三段が棋譜を読み上げて両対局者が1日目の指し手を再現していきます。再現が終わると、森内九段が両対局者の横に移動して封筒にはさみを入れ、封じ手を開封しました。封じ手用紙を広げて指し手を読み上げ、渡辺九段が着手します。2日目の対局が始まりました。

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2024年7月17日 (水)

別室で封じ手の記入を終えた渡辺九段が対局室に戻ってきました。渡辺九段は2通の封筒を藤井王位に差し出し、藤井王位が署名を入れて返します。最後に渡辺九段が封筒を森内九段に預けて、1日目が終了しました。

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18時、渡辺九段が図の局面で封じ手の意思を示しました。封じ手の考慮時間は44分。消費時間は▲渡辺3時間37分、△藤井3時間52分。対局は明日9時に再開されます。
森内九段、野月八段、久津女流三段、鈴木廉三段に話を聞きました。封じ手予想は▲3四同角が3人、▲3六飛がひとり。それぞれの見解は次の通りです。
森内九段「第1局の千日手指し直し局と同じ出だしになり、そのときに戦った内容と事後の研究を含めた勝負になりました。早い段階でポイントの難しい将棋になり、手探りで指している展開です。水面下で激しい変化もあったと思いますが、比較的穏やかな戦いになったのが1日目でしょう。ほとんど形勢に差はないと思いますが、私自身は後手番のほうが指す機会が多そうなので、後手を持ってみたいです」
野月八段「相掛かりになり、渡辺九段が前局の展開を途中までなぞる形で進んでいました。お互いに研究を積んだうえでの進行で、駒組みが終わった中盤はバランスを取るのが難しく、お互いに指し手が難しい状況を迎えています。角交換後に先手の飛車がいじめられない状態で戦いが続いていくと思いますが、どこでバランスが崩れてしまうのか、どっちが攻めて受けるのかもわかりません。2日目は中盤のねじり合いで、どっちが先に動いていくかに注目したいです。私自身はどっちを持っても自信がないですが、直感的には先手を持ちたいです。駒が少し前に出ている分だけ指しこなしてみたいと思ったので」
久津女流三段「一手一手が慎重に進み、難しい将棋だなと思っていました。現局面は先手が歩を持つと、攻め筋が増えます。▲3四同角として△同銀▲2四飛と進む気がしますね。▲3六飛△5六角▲同歩で、▲5七玉と逃げられるようにする味も捨てがたいのですが」
鈴木廉三段「▲3四同角と▲3六飛で迷いますが、▲3六飛にします。△5六角▲同歩△2七角で難しそうです」