お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第4局 Feed

2023年8月16日 (水)

封じ手用紙には赤ペンで駒の動きが示されています。図面は髙野初段と豊川七段が1通ずつ作成しました。藤井王位の封じ手は狙われている飛車をかわす△5五飛で、踏み込むなら△7九飛成も有力と見られていました。昨日、藤井王位は封じ手の定刻を過ぎてからも10分ほど時間を使いましたが、中田八段は2020年の第61期王位戦七番勝負第4局で立会人を務めたときに、挑戦者の藤井棋聖(当時)が飛車を切る△8七同飛成を封じ手にしたことを思い出したそうです。このときの封じ手時刻は18時19分でした。

「私が前に立ち会いをやったときに△8七同飛成という飛車切りが封じ手になったことがあったんですね。そのときも藤井さんはすぐには封じませんでした。もちろん顔には出しませんでしたが、そんなことを思い出していました」(中田八段)

本譜は△5五飛で決戦を見送ったことで、じりじりとした中盤戦が続きそうです。

【第61期王位戦七番勝負第4局 棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/61/oui202008190101.html

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2日目の朝、対局室には佐々木七段が先に入りました。藤井王位を待つ間、棋譜用紙に目を通します。藤井王位が入室し、2人が駒を並べ終えると、記録係が棋譜を読み上げて1日目の指し手を再現します。指し掛けの局面になったところで中田八段が「封じ手を開封します」と盤の横に移動して、はさみで封筒を開封。「封じ手は△5五飛です」と読み上げると、藤井王位が盤上に手を伸ばしました。

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以下の通り、2日目から記録係を交代します。

2023年8月15日 (火)

定刻の18時を迎えましたが、藤井王位は手を決めかねているのか、すぐには封じる意思を示しません。盤側に声をかけたのは18時11分でした。藤井王位が別室で封じ手を記入して戻り、佐々木七段に封筒を渡します。佐々木七段が署名した封筒を藤井王位に返し、藤井王位が中田八段に預けて1日目が終了しました。

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