お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第2局 Feed

2023年7月12日 (水)

Img_7422(両対局者の退室後、トークショーが行われた。立会人の福崎文吾九段は、紹介されると手を振ってファンサービス)

Img_7429(デイリースポーツ記者の松下雄一郎さんが司会を務める)

福崎 藤井さんとはね、負けたことがないね。戦ったことがないから。井上さんは戦って勝ったんですか、負けたんですか?

井上 一応ね、(藤井王位が)中学生のときですね。勝たしていただいたんですね。(一同拍手)

福崎 タイトル戦は1日制のほうが楽でしたね。僕、どちらもやっているんですよ。もう40年くらい前かな。2日制は途中でエンストになります。今回、佐々木さんは(王位と棋聖の)2つ挑戦されていますからね、1局目やって分かったと思うのですが、同じ配分じゃ無理なんですよ。陸上の5000メートルとマラソンくらい違うから。1日違うだけと思うでしょ。ぼけーっとしてたら一緒なんやけど、根詰めている。だから全然違うんですよね。

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Img_7473(副立会を務める村山慈明八段は、先月八段に昇段したことや、過去の棋戦優勝に触れられた。真隣に座る福崎九段のフリートークに終始圧倒される姿も。そして話題は第2局の戦型に移った)

村山 いま、藤井王位と佐々木七段で棋聖戦とダブルタイトル戦をされているのが非常に話題になっていますが、ここまで4局消化されていまして、先手が4勝しているんですよね。このお二人くらい高いレベルになりますと、先手番の有利さを最後まで維持したのだと思います。明日は挑戦者の佐々木さんが先手番で、相掛かりという得意戦法をぶつけると思います。

福崎 振り飛車!

井上 明日はね、相掛かりしかないでしょ。

松下 後手番の藤井先生って絶対(2手目は)△8四歩……。△3四歩とはならないですよね。

福崎 100パーセント相掛かり~♪(歌い出す)

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(予定の時刻を少し越えたところで閉会となった)

(書き起こし=飛龍、撮影=虹)

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本日のブログ更新は以上となります。
対局は13日(木)9時から開始します。どうぞお楽しみに。

【両対局者の意気込み】

Img_7398(藤井聡太王位)

「中の坊瑞苑さんで対局させていただくのは4回目になるのですが、本当に素晴らしい対局場で、毎年楽しみにしております。有馬温泉の名湯で疲れを癒やしながら、明日から2日間の対局に集中して臨めればと思っています。先週の第1局では序盤からペースを握られてしまって、なかなか苦しい時間の長い将棋だったのかなと感じています。その反省点を踏まえて、時間の使い方も含めて、よりよい将棋にしていけるように、明日からの対局を皆さまに楽しんでいただけるように精一杯頑張りたいと思います」

Img_7404(佐々木大地七段)

「前夜祭も含めて3泊される方がいらっしゃると聞き、非常にありがたいことだと感じています。神戸にくるのは小学生以来、10年振りぐらいになるかと思います。そのときは大阪で将棋大会がありまして、神戸に住んでいる親戚の家に春休みを利用して1週間ほど滞在しました。水族館にいったり、甲子園で高校野球を観戦したり、とても臨場感を味わえるところで印象に残っています。王位戦と馴染み深い中の坊瑞苑さんでの対局ということで、料理や温泉のほか、チラッと見えたお庭がきれいだと感じました。第1局で封じ手や2日制というものを経験しまして、反省する所作もありましたがそこを見直して、将棋のほうでも形勢判断の差が出てしまったのでそこも改善して、よりよい対局にできればと思います。苦しいスタートにはなりますけれども、熱戦にできるように精一杯頑張ります」

【藤井王位「よりよい将棋を」佐々木七段「甘さを改善」 前夜祭で両対局者が抱負 将棋王位戦、13日神戸で第2局|神戸新聞社YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=_yaG-ui3uE8

Img_7313(予定されていた17時より、前夜祭が開催された。宿泊つきの特別プランで来場した将棋ファン20人が参加する)

【主催者あいさつ】

Img_7327(高梨柳太郎・神戸新聞社代表取締役社長)

「この有馬のお湯は勝負にご縁が深い温泉でございます。古来、豊富秀吉、黒田官兵衛など数々の武将が戦いの前後に訪れまして、体を整え、体を癒したお湯でございます。どうかお二人には、今宵はゆっくりお食事をとっていただき、お湯に浸かっていただきまして、明日の対局への英気を養っていただければと思います」

Img_7340(井上慶太・日本将棋連盟常務理事)

「いつも瑞苑さんでは関係者のみの食事会でしたが、今回、初めての前夜祭となりました。全国各地からファンの皆さんに宿泊プランで来ていただいて、このようにすぐ完売という形で本当にありがとうございます。今回、お二人がいちばん若い組み合わせじゃないかと思います。有馬の湯にしっかり浸かっていただいて、明日からの対局に備えていただきたいと思います」

【代表あいさつ】

Img_7349(大森孝・株式会社伊藤園関西地域営業本部副本部長)

「私どもは1989年から『お~いお茶』に俳句を載せさせていただいています。俳句から始まって歌舞伎、大相撲と日本の伝統文化にお茶で寄り添いながら事業をさせていただいております。第62期の王位戦から特別協賛という形で、皆様の愛されている将棋のほうに携わり、同じような形で発展できればとの所存でございます」

Img_7380(その後、石井裕明・株式会社伊藤園兵庫地区営業部部長も交えて、両対局者に花束が贈呈された)

(書き起こし=飛龍、撮影=虹)

Img_7273(検分後、場所を変えて記念撮影。意気込みも語った)

神戸ブランドのネクタイを着用してきた藤井王位は「第1局の反省を生かしてしっかりと戦う」と意気込みました。
対する佐々木七段は、神戸に親戚が住んでいたため何度か訪れたといいます。「第1局は藤井王位の丁寧な受けが印象的。本局は先手の利を生かして積極的に指す」とのことです。

このあと17時から前夜祭が行われました。

【王位戦第2局 藤井王位と佐々木七段が対局室を検分 両者意気込みを語る|神戸新聞社YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=dxMIjBs7mn0

検分は定刻の3分ほど前、15時27分に開始しました。盤、駒、駒台、空調、と滞りなくチェックが進みます。照明周りに少し時間を掛け、和やかな雰囲気のまま6分程度で検分終了となりました。

Img_7156(藤井聡太王位)

Img_7153(佐々木大地七段)

Img_7206(一同が大きな窓のほうに注目。カーテンを開くかどうかを確認しているところ)

藤井聡太王位に佐々木大地七段が挑戦する伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負(主催:新聞三社連合)。第1局は両者間では初となった横歩取り戦で、攻め合いが続く展開に。最後は藤井王位が守りの一着でリードを拡大し、先勝を決めました。
第2局(主催:神戸新聞社)は7月13・14日(木・金)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。先手は佐々木七段。対局開始は9時。持ち時間は各8時間。昼食休憩は12時30分から13時30分。対局1日目の封じ手時刻は18時です。立会人は福崎文吾九段、副立会は村山慈明八段、記録係は上野裕寿三段(井上慶太九段門下)、観戦記執筆は小池大志さんがそれぞれ務めます。

インターネット中継は棋譜コメントを飛龍、ブログを虹が担当致します。
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