お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第4局
角換わり
対局開始
第4局1日目
おはようございます。お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第4局1日目の朝を迎えました。朝の徳島市は曇天。小雨が降る時間帯もありました。本日のタイムスケジュールは以下の通りです。
- 09:00 対局開始
- 10:00 午前のおやつ
- 12:30 昼食休憩
- 13:30 対局再開
- 15:00 午後のおやつ
- 18:00 封じ手
【第63期王位戦第4局<まとめ> - 徳島新聞】
https://www.topics.or.jp/articles/-/756970
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/63/oui202208240101.html
動画中継のお知らせ
対局当日、インターネットテレビ「ABEMA」ではライブ配信があります。放送は1日目、2日目ともに8時30分からです。
【お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第4局1日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/AUDzeJtW1VYABZ
解説者:深浦康市九段、高野智史六段
聞き手:本田小百合女流三段、加藤桃子女流三段
【お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第4局2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/AUDzeKDRee1gPR
解説者:北浜健介八段、西田拓也五段
聞き手:香川愛生女流四段、脇田菜々子女流初段
以上で本日のブログの更新は終了です。七番勝負第4局は明日の9時に開始です。お楽しみに。
記者会見
■藤井聡太王位インタビュー
--明日の第4局に向けて意気込みをお願いします。
藤井「結果的に第3局から1ヶ月以上空きましたが、その間も第4局に向けて準備してきたところもあるので、明日はしっかり一手一手考えて戦えたらと思います」
--豊島九段の印象をお聞かせください。
藤井「前期の王位戦から竜王戦、今期の王位戦と2日制のタイトル戦が続いていますが、非常に読みが深くて正確で、こちらが気づかない好手を指されることも多いです」
--第1局では激しく攻められる場面もありましたが。
藤井「こちらが受けに回る展開で、そのあと攻め合いのタイミングを逃して形勢を逃したので、形勢判断の精度を高めていかないとと思った一局でした」
--昨年は二冠同士。その後、藤井王位が五冠になりましたが、心境の変化はありますか。
藤井「豊島九段の実力はよく知っているので、違いは感じていないです」
--昨年は徳島対局が初めてでした。改めて徳島の印象をお聞かせください。
藤井「今年もまた王位戦で徳島に来ることができてうれしく思っています。非常に楽しみにしていただいている対局で、大盤解説会もあるということでファンの皆様に楽しんでいただけるような熱戦にできればと思います」
--昨年は「徳島には川が多い印象があった」とか、「祖谷渓(いやけい・徳島県三好市)に来たことがある」と伺いました。
藤井「そうですね。こどもの頃に祖谷温泉に家族旅行で訪れたことがありました。そのときに吉野川を見たのですが、去年徳島市でも吉野川を見て、同じ県の山から平野まで流れる大きな川があって、自然豊かなところだなと思いました」
--将棋めし、勝負めしにも注目が集まっています。
藤井「対局中だと栄養補給を意識しますし、渭水苑さんは前期でもお食事がとてもおいしかったので、今回も楽しみにしています」
--対局が空いて、お盆も挟みましたが、どのように過ごされましたか。
藤井「第4局が延期になって少し時間ができて、ちょうどお盆の期間だったので将棋の勉強もしながら、リラックスして過ごすことができました。家でゆっくりと過ごしました」
■豊島将之九段インタビュー
--明日の対局に向けて。
豊島「非常に重要な対局だと考えていて、普段通り、自分らしい将棋を指していければと思っています」
--新型コロナウイルスに感染という出来事がありました。影響はありますか。
豊島「感染によって嬉野対局が延期になって、多くの方にご心配とご迷惑をおかけして申し訳なく思っています。感染はありましたが、体調は回復しています。明日からは対局に集中していきたいです」
--第3局と第4局の間、どのように過ごされていましたか。
豊島「感染する前はほかの対局がたくさんあったので、その対局を指しながら第4局に向けて準備を進めていました。感染してからはやはり休養が大事だと思ったのでなるべく休んでいました」
--改めて藤井王位の印象をお聞かせください。
豊島「序盤は最新形に精通されていて、非常に細かいところまで調べられています。中盤の形勢判断の正確さや読みの深さを対局するたびに感じています。終盤は非常に正確だと感じています」
--第1局は、終盤になってから慎重に勝利をつかまれたという印象でしたが、ひとつでも間違うと逆転するという思いがあったのでしょうか。
豊島「評価値を見ると形勢が離れていたのかもしれませんが、指しているときは一手違いで私の玉が危ない形になっていると思っていました。時間が残っていましたし、慎重に考えるのが自然なのかなと思います」
--昨年の七番勝負と同じ顔合わせです。昨年は二冠同士でしたが、いまは藤井王位が五冠になっています。リベンジマッチの様相ですが、そのあたりの思いはありますか。
豊島「そんなには意識はしていなくて、負けが続いているので、何かきっかけがつかめたらとは思っています」
--改めて徳島の印象と、徳島のファンへのメッセージをお願いします。
豊島「徳島は王位戦で何度も来させていただいているというのと、20歳で王将戦に挑戦したときに初めて対局したのが徳島での対局(徳島県鳴門市)だったので、自分にとっては思い出深い土地です。去年は大盤解説会にたくさんの方に来ていただいていたのに不出来な将棋だったので、今期はいい将棋を指せるようにがんばりたいです」
--将棋めしが注目されています。徳島の食の印象があれば教えてください。食事はどのように選んでいるのでしょうか。
豊島「1日目の昼食はその土地のものを頼むことが多く、2日目は早く食べられるものを選んでいます。フルーツの盛り合わせを各地で頼むことが多いのですが、徳島対局でも盛り付けに工夫がこらされていたりとか、あとサラダを注文したときにすごくおしゃれなサラダが出てきたことが印象に残っています」
--豊島九段の体調が心配だったファンも多いと思いますが、本局の準備としては体を休めることが中心になったのでしょうか。あるいは将棋の面でも準備はできたのでしょうか。
豊島「初めの2日間は寝ているだけでしたが、徐々に回復してきて、少し準備をして疲れたら休む、という具合でした。家から全く出られなかったこともあって普段とは違う環境だったので、どうなるかは指してみないとわからないところはあります」
--後遺症等もなく回復されたということでしょうか。
豊島「熱が下がって何日も経っています。また症状が軽快してから72時間が経てば復帰していいということでした。味覚の異常などはありません」
(書き起こし:翔/写真:夏芽)