お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第2局 Feed

2022年7月13日 (水)

王位戦・女流王位戦の観戦記は北海道新聞・東京新聞・中日新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙面に掲載されます。本局の観戦記を担当するのは、大川慎太郎さん。
今朝の北海道新聞の将棋欄は、第33期女流王位戦五番勝負第1局☗西山朋佳白玲・女王ー☖里見香奈女流王位戦の第6譜が掲載されています。執筆しているのは諏訪景子さんです。

Dsc_6728(今朝の北海道新聞)

20220713c_2封じ手番が決まる18時まで、残り30分を切りました。封じ手を巡る駆け引きが始まりそうなところで、中村太七段は「正直、封じ手を経験してみないとわからないところです」と話しながら、現局面の動向を解説しました。
「先手は▲3四桂か▲2七飛が有力です。そのどちらかを一晩比較したいと思うなら、ここで指さずに封じるでしょう。仮に藤井王位がすぐに▲3四桂を指したとして、豊島九段はすぐに△5二玉と指すかは悩ましいです。△5二玉に、本命は▲3四桂を打ったことを考えると▲2二桂成ながら、▲2七飛も一応あるんです。その分岐点を先手に一晩じっくり比べさせたくないなら、後手がすぐに△5二玉で封じ手をさせようとするほうがいいかもしれません。しかし、先手に▲2二桂成か▲2七飛を指されると、後手も手が広いところで封じ手を迎えて決断しないといけなくなります。あ、現局面で先手は封じたほうが、後手に▲2七飛と▲3四桂を一晩読ませることができるのか……。ということで、結論としてはわかりません(笑)。」

深浦九段は「ここでかなり長考しているなら、このまま封じ手でしょう。このふたりは、そこまで駆け引きしないような気がします」と話しました。

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▲1五香に豊島九段は2時間55分の大長考で△同香と応じました。▲7四歩△1八香成と進み、藤井王位の手が止まっています。

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先手は▲7三歩成△同金に、▲2七飛や▲3四桂△5二玉▲2七飛が考えられます。「私が先手を持っていたら、ペースをつかめるかもしれないチャンスかと考えますね」と中村太七段。今度は藤井王位が時間を使いそうです。

Dsc_6658(対局再開後の藤井王位)

1日目午後のおやつは、ともに「アップルパイ・アラモード」(J・gllacee)。飲み物は藤井王位が「アイスティー(アールグレイ)」、豊島九段は「アップルスムージー(アイス)」を頼んでいます。

Dsc_6665(「アップルパイ・アラモード」。温くてサクサクのアップルパイと、北海道産の牛乳で作った冷た~いソフトクリームが美味しい。リンゴは余市産が使われている。グラッセはスダチ、イチゴ、ブルーベリーの3種類。ついているお茶は「りんご煎茶」で、乾燥させたリンゴ果肉と煎茶をブレンドしている)

Dsc_6674(左が「アイスティー」、右が「アップルスムージー・アイス」)