2019年7月 3日 (水)

1日目午前の進行

01018

1図の△4一玉は青野流を牽制した手。それでも▲3六歩から▲3七桂を狙う手はあったかもしれませんが、本譜は昔からある形になりました。


010242図から▲3六歩△5一金▲3八銀△2五歩と進みます。最後の△2五歩は指したい手で、あと回しにすると▲3九桂から▲2九飛と引かれてしまいます。


010333図は現局面。先手は▲2八飛から▲2九飛としているので、通常形と比べると1手損です。▲4八金、▲4六歩、▲4七銀と組みあげていけば好形ですが、後手に許してもらえないかもしれません。杉本八段は3図から△8六歩▲同歩△同飛▲4八金を一例として挙げ、「後手まずまずではないか」と話しています。じっくり指して押さえ込んでいきたい先手、その前に動いていきたい後手、という構図でしょうか。


Dsc_1962 (朝の木村九段。△8六歩を選ぶだろうか)