12時30分、図の局面で豊島八段が18分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲菅井４時間50分、△豊島６時間８分。昼食の注文は菅井王位が「フルーツ盛り合わせ」と「ヨーグルト」、「栄養ドリンク」、豊島八段が「うなぎ丼」と「フルーツ盛り合わせ」。菅井王位は対局前日の予定では別のメニューを予定していましたが、今朝、変更の注文があったそうです。対局は13時30分に再開します。

フルーツ盛り合わせとヨーグルト、栄養ドリンク。

うなぎ丼とフルーツ盛り合わせ。

11時55分の局面。△８八角までの消費時間は▲菅井４時間33分、△豊島５時間50分（持ち時間は各８時間）。
先手持ちの評判でしたが、現状は先手が忙しい局面で形勢不明と見られています。
「△８八角は、次に△９九角成から△４四香の厳しい狙いがあります。先手は桂が欲しいのですが、例えば▲７四歩から桂を取りにいくと△６五桂～△５七桂不成があるので、なかなか桂が取れません。こうなってみると、先手が大変な感じもしてきました」（糸谷八段）

菅井王位は形勢をどう見ているか。

盛り返したと見られる豊島八段だが、ここまで持ち時間は多く消費している。

図は11時過ぎの局面。▲７一飛に対して後手は△３二銀と受けましたが、直後の▲４二歩が大きな利かしです。現状は先手が好調に攻め続けているようです。
「優劣がはっきりついたとまではいえませんが、どちらを持ちたいかと聞かれれば迷いなく先手ですね。先手ペースと見て間違いないと思います」（今泉四段）

糸谷八段と今泉四段の意見は「振り飛車（先手）に不満のない進行」で一致。

継ぎ盤を挟むのは谷川九段。検討は主に若い二人に任せているが、要所で意見を述べたり、鋭い手を指摘している。

図は10時30分頃の局面。
封じ手は検討陣の予想になかった▲４五歩でしたが、△４五同銀に▲７五歩△８四飛と進んで、前日予想されていた手順に合流しています。現状は飛車と角銀の交換で先手の駒損ですが、いま打たれた▲７一飛が金桂両取り、また、金銀銀の３枚に取りがかかる▲５五飛も残っており、先手も駒損を補いながら攻めが続く格好です。中盤を飛び越して一気に終盤に突入する展開といわれており、午前中から目が離せない状況になっています。

ホテル１階の売店では将棋てぬぐいが販売されていた。

手書きの立て看板も掲示されている。

対局２日目の本日は現地、ホテルフォレスタ（愛知県豊田市岩倉町一本松１−１）にて大盤解説会が開催されます。本会場（光琳の間）は事前申し込み制で、すでに定員に達していますが、本会場の様子を映像で見られるサブ会場（吉祥の間）は先着180人まで当日受付で入場できます（入場無料）。明日は足元の悪い状況が予想されますが、近隣の方は是非足をお運びください。

現地大盤解説会は14時開始。解説は糸谷哲郎八段、聞き手は里見香奈女流四冠です。

詳しくは下記の案内もご覧ください（日本将棋連盟HP）。
https://www.shogi.or.jp/event/2018/05/591_1.html

フォレスタヒルズの庭。しとしとと雨が降り続いている。