受け師が攻める 「千駄ヶ谷の受け師」の異名を持つ木村八段が猛攻。後手が耐えられるかどうか。▲5六桂や▲2五歩が検討されているが、一筋縄ではいかないようだ。木村八段の残り時間は20分。クライマックスは近い。
18時の控室 (控室では植山悦行七段・中井広恵女流六段の夫妻と伊藤真吾五段、佐々木勇気五段が検討を行っている。植山七段・中井女流六段は(故)佐瀬勇次名誉九段門下で木村八段の兄弟子、姉弟子の関係だ) (佐々木勇気五段)
局面が激しくなる △4五桂に対し、木村八段は▲2三歩成と踏み込んだ。△同金には▲4五角と切る手が考えられる。先手は大駒をさばきたい。5六の角は△4五桂の直前に打ったものだ。 (木村八段が▲2三歩成として、局面は激しくなりそうだ)
激しい変化を秘める 木村八段は▲6六歩と突いて桂を取りにいった。▲6六歩と突けば△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△7六飛▲6七金△8六歩▲7六金△8七歩成(変化図)の激しい進行も考えられる。 (強く桂を取りにいった木村八段。いよいよ激しい戦いが繰り広げられそうだ)
長考1時間21分 1時間21分の長考で、豊島七段は飛車交換を拒否した。消費時間は▲木村八段2時間24分、△豊島七段2時間40分。△8五歩と打ったことで、飛車交換の大決戦は回避された。 (長考して△8五歩と打った豊島七段)